「日本ロック大百科[年表篇] ロカビリーからバンドブームまで」
著者:宝島編集部
初版:1992年
発行:宝島
ページ数:215
定価:1400円
読みやすさ
(文章):★★☆☆☆
(構成):★★★★☆
読みごたえ:★★★★☆
初心者にも安心:★★★★★
マニアック:★★★★☆
オリジナリティ:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
数ヶ月前にブクオフさんの100円コーナーにあったもの。ちょっとほったらかしてましたが、興味のあるところなどをかいつまんで(一応大体は)読みました。宝島からのものということで、雰囲気はお察しいただけるかもしれませんが…。日本のメジャーなロックとマイナーなものとを区別なく併せて書いてあるものは貴重な気もします。ヒット作をなぞるだけでなく、ある程度の深さまで掘り下げてあるのでは。ただ、誤字脱字が多かったり、フォントばらばらでやや読みづらい印象はあります。
タイトル通り年表という形で書き進められています。始まりの時代はなんと1955年。そこからバンドブームを体現するXやスチャダラパーなどが活躍した1990年まで。ずーっと年表だったらさすがに読み物としては読まないですが、ある年代ごとに区切りをつけていて、各セクションごとに総評的なコラムがあったり、当時活躍したミュージシャンへのインタビュー記事があったり、この辺がなかなか楽しく読める箇所です。他にも、毎ページ下部には謎のトリビアがあったり、写真が多いのも有り難いかぎり。センターにはカラーページがあり、そこには80年代の貴重な自主制作盤が彩られています。コラムも鋭く書かれていていい感じです。
どういったところの名前があるのか…というのもある程度。各セクションで名前が挙がっているのは、50年代はミッキー・カーチス、山下敬二郎、平尾昌晃。60年代は坂本九、エミー・ジャクソン、加山雄三、ブルーコメッツやオックスなどのGS、それにフォークルやジャックス。70年代前半(インディ・フォークやニュー・ロック)はRCサクセション、遠藤賢司、フラワー・トラヴェリン・バンド、フードブレインなど。後半のニュー・ミュージックではキャロル、松任谷由実、サザンなど。その後はテクノやニュー・ウェーヴ、ヘビメタなどが入り乱れる、という感じでしょうか。
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