Peter Godwin、Duncan Browne、Sean Lyonsの3人で結成されたMetroのファーストアルバム。ジャンルの壁を軽々越えて、すべてを内包するような独自サウンドに数ヶ月前に聴いて以来完全に虜となっていたわけです。多様な音楽性を含みながら難しさがなく、ピーター・ゴドウィンのささやくように歌うメロディは甘美といった具合。音楽性の広さもさることながら、グラムやプログレといったような当時のロック的なジャンルのラインをも度々侵すようなところがあって、そういったジャンルというのは精神に付随するものだと思っているので、そうした最も面倒な枠にもとらわれない身軽さがあるんじゃないかと。でもキレイなコーラスがバッチリ入ってたりして、イギリスらしさには満ちていますね。当時から国内盤も出ていたようで、日本でもそこそこの知名度があったように思います。