こんな曲があるくらいなので、甘いナンバーは皆無で、ガレージ系のサウンドが中心。A-3でスモーキー・ロビンソン「My Girl」、A-5「I'm So Lonesome」はジョン・メイオール、B-5「It's all over now, baby blue」はボブ・ディラン(バーズのサウンドに近い気がします)、B-6「You'll be mine」はハウリン・ウルフと、バックボーンを身近に感じさせるカバーもあります。B-2の「Hate Everything Except Hattered」はオルガンを土台とした、アニマルズ風のスローナンバー。「朝日のあたる家」のような哀愁溢れる曲。スモール・フェイセズが奏でたような感動的なB-4「I must hope」、これまたオリジナルのB-3「I feel so lonely」は、重心低いピアノ&ギター・ブルースをバックに語りが入ったりとかなり面白い作り。
上が問題のCars「Candy-O」に収録された曲「Shoo Be Doo」で、下が本作の一つ。Sursideといえば遙か遠くの闇まで届くようなエコーのかかったボーカルと、時折見せる舌打ちや狂気の叫びが特徴的ですが、このShoo Be DooでRicが歌う様はまさにそれ。Carsのアルバムの中では意表を突く小曲となっていますが、果たしてどちらが影響を受けてこの相関関係となったのか。どちらにしろSuicideのセカンドアルバムでの指向性は、Ricが直前に演っていたことの影響が大きいと思われます。この時はすでに人気の高かったCarsでしたが、メジャーシーンとは縁の無かったSuicideのサウンドと密につながっているのは意外に思われます。デビュー時期が近いので、もしかしたら古くからの知り合いとかだったかもしれませんが。それともレーベル間の関係?
Kinks「Face to Face」のフランス盤なんてシロモノ…。見た目にはキレイだし、手にしたのはいいものの、溝にしつこく汚れやほこりが溜まっているようで、針を落としてものの5分くらいでゴミが針先にこびりつき、再生がままならなくなるという痛い1枚でした。水で洗ってもほこりクリーナーでもダメ。
…で、早速この商品を使ってゴシゴシと拭いたところ、目で認識できるほどの汚れが拭きとった布地に。早速両面とも針を落とすと、まったくゴミがつかないとはいかないまでも、ほぼ無事に再生され、プチノイズも大分軽減されました。