タイトルにKinks的な文言も漂わせていますが、今回は今年の3月出たばかりの…ってもう3ヶ月前ですが!
Queen最新リマスタを聴いた感想、という内容になるのでご容赦ください。かなりガッツリ今更ですが。
とは書いたものの、実はKinksとまったく無関係ではありません。今回のQueenのリマスタリングを施したのは
Bob Ludwigというアメリカで活動する人物なのですが、彼は98年にアメリカから発売された
KinksのSACDハイブリッドのリマスタリングを担当しているようです。もうちょい前から関わりもあるようですが、未確認なのでとりあえずこんな感じで。
諸作あるクイーンのアルバムからまず第一陣として発売されたのは初期5作(Queen~A Day at The Raceまで)。壮観な銀盤たちを、どうぞ(迫真)↓
とりあえず知り合いの方のところで焼いてきたものです(爆) なんでこんなケチんぼな入り方をするかというと、数年前に出た青帯(拝啓EMI様のこの帯もひどかった)のリマスタで大きく裏切られている体験があるからです。これはまたいずれ。
そんなわけで色々な聴き比べ方をしました。更新時間を見てもらえれば分かりますが、夜なので大した音では聴いてませんが…。それと、銀盤にしろレコにしろフツーの機材、何よりも判断している当人がアレなので、個人の感想と思って見ていただければ幸いです。
最初はクイーンⅡから入りましたが、次に聴いたクイーンⅠでの内容とかぶるので割愛。ではクイーンⅠの聴き比べの前に、まずはこの3枚を…。
上は、今回のリマスタ盤の発売元であるハリウッドレコードから出た旧規格のCD。とゆうか、手元に残っているオリジナルアルバムのCDはこれだけでした(爆) 昔はすんごい色々あったんですけどね…。
下は、左が金箔押しの高級文字が目印のUSオリジナル盤。右はマトリックスが5/5とややお疲れ気味のUKオリジナル盤。
まずは旧CDとレコで。レコ2枚の傾向としては、USは鮮度がいいせいか、雑ですが音圧はUKより大分高い感じです。
CDとレコを同時にスタートさせ、時々チャンネルを換えて聴き比べていくという方法です。曲はkeep yourself alive。
旧CDは久しぶりに聴きましたが、音が全体的に真ん中低めに寄って、広がりに欠けます。低音の強さも強引にかけた感じで、音の伸びで弱さがある感じ、でしょうか。
続いて、新CD。時折チャンネルを換えて驚いたことに、ミックスがオリジナル盤にかなり近い。チャンネルを換えたはずなのに違和感を覚えません。わざとらしい低音の施しはなく、自然な形でボトムがしっかりしているので、ベストに近い形で耳に入ってくると感じました。楽器の残響の音もしっかり聴こえます。
レコードが押され気味で終わるのも悔しいので、シングル盤Killer Queenを持ってきてみました↓
ついでに、先ほど述べた前回のリマスタCD、初回限定のつまらない箱に入ったグレイテスト・ヒッツⅠが残っていたのでそれもゴソゴソと
前回のリマスタでは、旧規格CDを増幅させた程度な感じで、やや曇りは抜けたものの相変わらずのボトムの真中寄りが気になるところ。
新リマスタからはSheer Heart Attackの2曲目(つまりKiller Queen)とEP盤を同時スタート。やはりクイーンⅠのときと同じく、オリジナルに忠実なミックスと鮮度の高さを維持した音調が素晴らしいです。チャンネルを換えても違和感がない。真摯に作られた気もして、非常に好感が持てます。
一時期、リマスタというとボトムアップするという風潮があったような気がしないでもないですが、最近は当初の形に近づけようとするやり方も多いみたいですね。リマスタを担当したBob rudwigは特に忠実な人物のようで、
最初に書いたKinksのSACD、いかにもSACDなレンジの広さを主張することのない出来だったように思います。それもオリジナルに近づけようという試みからきたのかもしれません。国内のSACDとは比べ物にならないくらい安いのもありがたい商品でした。ただパイ期はSACDで出ませんでしたが…。
そんなわけで、どの再生環境でも音の良さが発揮されるかは保証できませんが、米盤ということで安いですし(国内盤はそこそこな値段…)、買いな商品だと思います。ものによっちゃ謎のボーナスディスクもついてくるようですし。 なんて薦めてますが、まだ私も一枚も持っていないのでじっくり集めていきたいですね。ただ、最終的にDVD付き全CDボックスとかで出たら困るな。
さて、楽しくも面倒な確認作業を終えたところで、後はお茶でも飲みながらゆっくり新リマスタ盤の音を楽しみたいと思います。なお、A News of The World以降の中期作品は今月~来月頭に発売予定のようです。
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