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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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2013年に見た映画10本

去年と同じく、再見のものは外しました。見たのが古い順番で並べています。


1.バーディ(1984・米 アラン・パーカー)


製作はアメリカらしいんですが、監督はイギリス生まれ。「ダウンタウン物語」という最初の作品ではブレイク直前のジョディ・フォスターを起用してます。このバーディでも若き日のマシュー・モディーンとニコラス・ケイジ2人を主役にしていて、役者選びに先見の明がありますね。
いわゆるベトナム戦争映画にあたるのか…たしかにそのトラウマを抱えた元兵士(モディーン)を中心としたストーリーは悲壮的ですが、壮大な釣りが仕掛けられています。たぶんあらゆるアイロニーが込められているんでしょうが、それでも爽快な肩透かしを感じられる不思議な作品。ピーター・ガブリエルが音楽担当。


2.世界残酷物語(1962・伊 グアルティエロ・ヤコペッティ)


むかし読んだ藤子Fさんの「モジャ公」というマンガに「タコペッティ」て名前のキャラが出てくるんですが、この映画の監督が元なんですね。
当時日本でも大ヒットしたってのが、今の感覚では考えられんですが、映画の方はやはり面白い。映像そのもの以上に「残酷」の領域を知的に捉えるコンセプトが気に入ってるのかもしれません。まがい物、やらせもぶち込む姿勢も含めて。といっても原題は「Mondo Cane(犬の世界)」というイタリアのスラングだそうで「残酷」て意味合いがあるのかどうかは。上記のような本作の包有しているいかがわしさが「モンド」という言葉を独立させ、新たなジャンルの発端にもなったようです。


3.ゴースト・ハンターズ(1986・米 ジョン・カーペンター)


チャイナタウンを舞台にした、キョンシーに触発されたぽいコミカルなホラー…てことなんですが、そのユーモア面が非常に面白いというか、これからクライマックスだというのにいつまでもお笑いでいこうとしてるからヒヤヒヤしますね。歓心を買うことなくつくるカーペンター監督の妙味が出てます。敵の強い3人組みたいのがいるんですけど、その中で一番強い人がますだおかだの岡田さんに似てる。どうでもよろしい。


4.ブラッド・フォー・ドラキュラ(処女の生血)(1974・米 ポール・モリセイ)



アンディ・ウォーホルの門下生(??)ポール・モリセイによるドラキュラ映画…冷酷でニヒルなドラキュラ像をぶち壊す、と意気込んでたのかどうかは知りませんが情けないキャラに仕立て上げてます。フランケンシュタインの方と同じく、性欲旺盛で屈強な下男がなぜか怪物と戦う(^q^)


5.マッドマックス(1979・豪 ジョージ・ミラー)


開始とともにはじまる無骨なクラッシュシーンの連続。何の脈絡もなしにぶっ飛び系暴力が連鎖する前半の畳み掛けが最高です。北斗の拳の元ネタと言われる続編にはこういうアバンギャルドさがちょっと欠けてますかね。本作の方が断然好きです。


6.ヒドゥン(1987・米 ジャック・ショルダー)


主演級のカイル・マクラクラン目当てでしたが、これがまたアクション王道からはどこか調子外れでいい。そこまでしなくても、と思うほど力強くぶっ放したり殴ったり…これが実は宇宙人の侵略が関係してるというトンデモ設定もなかなか。

7.黒の試走車(1962・日 増村保造)


この頃の日本の社会派映画てあまり好きじゃないんですが「盲獣」も撮っている増村監督のこちらは非常にクール…新車の開発を巡る企業間の戦い、ですが情報戦がヒートアップしてしまい脅迫、女、スパイと歯止めが効かなくなり、社員たちの生活が崩壊していく。お互いの密室で行われる戦略会議を通して、社員たちが没頭するあまり視野狭窄となる様子が閉塞感を漂わせる。最後の最後までスパイの存在が気がかりで、ホントはそんなのいないんじゃない?と思わせる引っ張り方で…


8.惑星ソラリス(1972・ソ アンドレイ・タルコフスキー)


今年見た中で最も惹きこまれたのがこの超有名作…長年廃盤でしたが再リリースDVDがレンタル店にも並びました。
これは本当の話なんですが、ぼく自身が常々考えていたことがこの映画では大きなテーマとなっている…つまり、だれでも考えうることなんですけど(^q^) テクノロジカルな日本の高速道路のサイケシーンを含め美映像満載。意識下の外にある想像性とは?制御しきれない欲望や夢の具現化が、人間性を破壊し大きな不安をもたらす。


9.切腹(1962・日 小林正樹)


これまた今年見た中での逸品。切腹を申し出る仲代達矢のゆったりした口ぶりからは達観した様子が伺え、その後の展開を考えるとまた後から思うこともじわじわとわいてくるのです。この頃の日本語の言葉遣いて聞いてると安心しますね。基本は切腹会場だけでのやりとりで、しかものろりとしたスピードなんですが、しっくりくるテンポと語調なんで見入ります。


10.HOUSE(1977・日 大林宣彦)


ジェフ・リンにも似ている大林監督の初映画作品だそうです。しかしこれまたどうして、劇中ふんだんに盛り込まれた特殊効果のカラフル感がまさにジェフ・リンぽい…かどうかはともかく。
ストーリーは仲の良い女子高生らが泊まった家が幽霊屋敷で、次々とその犠牲になるっつーホラー。当時の10代アイドルを出演させた正月映画で、ちょっと話題になったらしいです。評価はイマイチだったみたいですが、アメリカでは近年になってなぜかカルト的な人気を獲得してるそうで、向こうではブルーレイでも出ています。
あの頃日本人が羨望していたあらゆるコンテンツ…美形白人、青春劇、ホームドラマといった要素が渾然とし、それらを一括してパロディにする危うさ満点の演出です。外のシーンも多いのになぜか胡散臭いセットばっかりで。サム・ライミより早いやりすぎホラー。音楽とカメオ出演にゴダイゴ。


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