毎年年末になると今年よく聞いたアルバム&見た映画を書いていくんですが、よく聞いたアルバムは「今年初めて聞いたもので良かったもの10枚」にし、新たに「今年読んだ本5冊」を入れてみたいと思います。
本については、あるサイトにつけてる記録によるとマンガも含めて年間70冊読んだみたいですが、本一冊の情報量を考えて5冊くらいでいいかな、ということでこの冊数としました。もうこれ以上読む本は増えないだろうということで、ちょい早いですがまずは本の方からいきたいと思います。
1.カエルの声はなぜ青いのか? 共感覚が教えてくれること
世の中には、カエルの声を「青色」と感じる人がいるらしい…文字や音、味に「色」や「形」を感じることを「共感覚」というそうで、この本は脳科学を中心にあらゆる側面から学術的にその原因を検証するもの。これ一冊でもマジメに読んでないと難しいんですけど、きっと初歩中の初歩なんでしょうね。自分の場合は「A」と「B」がそれぞれ「赤」と「青」で結びついてますけど、これは色といえば「赤・青・黄色」という順番のイメージとつながってるだけなんでしょうね。周囲の思い当たる人に聞いてみたらやはり実際にそうだという人がいるもんで、しかも自覚がなかったというんだから不思議ですねー。
2.コズモポリス
現代のアメリカを代表する作家であり、毎年ノーベル文学賞の候補に上がるドン・デリーロの2003年作品…をなんで今頃読むかっつーと、今年唯一見た新作映画がこちらだったんですね。デヴィッド・クローネンバーグが監督しました。しかし今アマゾンレビュー見たら、ずいぶん映画の評価は低いんで驚いた。内容はかなり難解なんですけど、とりあえず原作くらい読んでみましょうってことで図書館から取り寄せたんですが、驚いたことに原作の会話をほぼそのまま映画でセリフとして使ってるんですね。いくつか映画で使われなかったエピソードはありますが、ほとんど忠実に再現されてるんじゃないでしょうか。
若くして世界経済の中心に位置するようになった成り上がり主人公が、自らの判断ミスから自社の破滅を招く…しかしその行動はワザと自分へ仕向けているようにも見える。リムジンの中だけでまわりまわる貨幣の流れに実感がわかない中、セクシャルや暴力、有名ラッパーへの崇拝などが肉体的実感を呼び起こす。リムジンがニューヨーク中心部からスラムへと向かう中、予期し望んでいたかのような絶望が訪れる(ひどい自作あらすじ)。
3.大阪ハムレット4巻
「少年アシベ」で有名な森下裕美さんのマンガ第4巻。現状一番新しいはずですが、出たのはもう数年前だったはず…。
このマンガはオムニバス方式で、たまに以前出た登場人物が絡んだりするってのはありますが、基本的には各話独立してます。この巻の構成はわずか3話ですが、それぞれいじめ、同性愛と代理出産、介護となんともヘヴィなバラエティぶり。自分のお気に入りはいじめを扱った「コンサート」。自分自身に寛大でいることは難しいですね(´Д⊂ヽ
4.アトランティック・レコード物語
【No Image】
世界的レーベル「アトランティック」の軌跡を描いた長編。
以前エントリしたのでそちらを参考にということで…。
5.ムーミン谷へようこそ いつでも、誰でも、好きなだけ
ムーミンビデオは買ったワタシですが、実は原作をちゃんと読んだことはない、ということでこちらの本が手引書として実に読みやすいです。各回の一文を紹介しながらそのストーリーを追い、どのようなことに着眼点が置かれているのかというものです。それを知るためにはキャラクターそれぞれの性質を分かっているとますますよいとのことで、その辺もちゃんと吸収できます。
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