リンゴ・スター準主演、
バッドフィンガーが音楽と、
ビートルズ関連の中では有名な作品ですが、ようやく見ることができました。日本ではDVDになったことないみたいですが、1970年当時にちゃんと公開されてたんですね。今でも新宿のTSUTAYAにVHSで置いてあります。ちなみにUKAmazonみたら激安&ブルーレイでも売ってました。あちらは映画DVDがホントお安い。
主演はイギリスを代表するコメディアンの
ピーター・セラーズ。他にはカメオ出演で、というかモロにドラキュラの役で
クリストファー・リーが出てくるわ、後から知りましたが
ロマン・ポランスキーが登場したりと、意外にも脇役が大変なことになってます。
内容はまるでモンティ・パイソンがやりそうな風刺&コメディ…。大金持ちのピーター・セラーズがホームレスのリンゴ・スターをある日息子として迎え、その有り余る大金で上流社会の交流の場を茶化したり、社会実験したりとてんやわんやのうちにTHE END。まるでマンガの「おぼっちゃまくん」みたいでしたね、というかまんまソレでした。「おぼっちゃまくん」も金ばらまいて人心を煽るのはいつも主役の親子ですもんね。まさかヒントにしているとは思えませんが。
マジック・クリスチャンの音楽というと、バッドフィンガーのアルバム
「マジック・クリスチャン・ミュージック」がズバリそのタイトルですが、それとは別にちゃんとサントラが出ているんです。さすがにCDにはなってないかもしれませんが、ピーター・セラーズとリンゴ・スターがジャケットになっています。何度か見たけど買ってない…そして、そこの曲目にある通り、映画で使われたバッドフィンガーの曲はおそらく3曲。
ポール・マッカートニーの作った
「Come and get it」、
「Carry on till tomorrow」、
「Rock of ages」です。「Come and get it」は歌詞もいい感じに映画の内容とマッチし、セリフとダブらせたりボーカル抜きのバージョンを流したりと、何度か登場します。「Carry on till tomorrow」は序盤でフルに流すくらいだから、制作側がよほど気に入ったのか…。
音楽面では笛吹くフリしかなかったリンゴ・スターですが、彼の演技は安心して見られますね。自然に皮肉っぽさを演出している感じがします。インタビューでの卓越した言葉選びにしろ、他のメンバーにはない天然のセンス。その道ではプロのピーター・セラーズにも劣らぬすっとぼけぶりでした。
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