2月はついに1度も更新せず(ヽ´ω`) まぁそんな月もあるだろう、と今年はポジティブでいきましょう。そんなぐうたらシンキングなだけでなく、レコードはちゃんと拾ってます。しかも本年入るにあたりコレとコレは欲しいな、と書き出していたもののいくつかが早速手に入るという幸運にも恵まれました。これは20年ぶりくらいに初詣に行った成果ですかね(詣でたのは元旦から20日後)。
そんな神様の計らいで手に入った幸運レコから1枚。
The 13th floor elevatorsの
「You’re gonna miss me/Tried to hide(1966年)」です。
バンドの評価はその後のアメリカの人たち(ジャニス・ジョプリンやテレヴィジョンなど…)が影響を口にする通りですが、当時はイギリスをはじめとする欧州ではほとんど知られてなかったのではないかと思います。イギリス盤で彼らのアルバムが出るのはこの後10年以上待たねばならいないのですから…。日本ではレコードで出たことなんてないんじゃないでしょうか?あったらすみません(;・∀・)
アメリカのマイナーレーベルの変遷てまったくわからないですけど、これより前に自主で出した同シングルがあるそうで?そっちは法外な価格らしい。こちらはその次にあたるもので、さらにほんの少し経つとレーベルデザインが変わるみたいです。
13thのシンボルともなったシングルA面
「You’re gonna miss me」は、前にも少し書いたレコード・マニアの映画
「ハイ・フィデリティ」の冒頭でいきなりかかるんですよ。多分、アメリカのレコード好きからも一目置かれる曲なのでしょう。時代を見ても当時の流行とはかけ離れてますしね…と思いきやちゃんとビルボード55位にランクインしてたりして(^O^)
2分半にも満たない演奏時間の中、頭から尻尾まで楽しませてくれます。何より大きなポイントは、のっけからテンションがK点を超えてるところですね。ロッキー・エリクソンの絶叫からスタート。さらに勢い一本調子ではなく、すごくいい展開を見せるんです。短い時間の中でいくつかの盛り上がりポイントがあって、それぞれその入り方が至極かっこいい。まずは1周したあたりで静寂へ割り込むように
・007のイントロのようなギター
が入り、これまで以上に乾いた空気が到来。彼らの出自であるテキサスの風景を心に浮かべておくと、ドライ度がさらに上がります。
ここが第二の展開すると、続く第三の展開(大サビ)へ移り変わる際に
・さっきから後ろでトゥクトゥクいってた音が絶妙な感じで再び入る
のがこれまたゾクゾクポイント。この謎の音は
「エレクトリック・ジャグ」というツボだか筒だかを使った楽器だそうで、ジャグバンド(1920~30年頃)の録音でたまに聞ける気がします。13thにはこの楽器の専属メンバー(トミー・ホール)がいたという驚くべき事実。
この後は再び最初のコード進行に戻るのですが、今度は
・けたたましいハーモニカのソロ
がロッキーの雄叫びとともにキンキンと鳴り響き、そのテンションが途絶えることのないままフェイドアウト。いやホントすごい曲です。
B面の
「Tried to hide」は、A面とともにデビュー・アルバム
「The Psychedelic sounds of The 13th floor elevators」に収められた曲ですが、シングルのバージョンはテイクが全く違います。結構なスピードで演奏していて、これまた2分半に満たない長さです。
レコードが入っていたのは専用のスリーブでもなんでもないですが、以前の売り場でメモされていたらしい書き込みが……。
(Fist(ママ) IA Commercial Pressing)
Plays with some surface noise, but still sounds great.
メジャー流通では最初のプレス!表面のキズによるノイズはあるけど、サウンドはいいよ、みたいな意味ですかね?たしかに曲かかる前はサーッていってるんですが、スタートするとまったく気にならなくなるんですよ。音が太いってのは素晴らしい。
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