US盤、ギミックジャケット
Sweet「Give Us a Wink」(1976)
60年代のデビューながら、初め3年ほどはほとんど売れなかったらしいイギリスのグループ、
スィートですが、グラムロックの隆盛に乗っかった70年頭あたりからシングルヒットを連発。
AC/DCという名前の曲も残していますので、ハードロック界への影響力の強さも大きいんじゃないでしょうか。多分このアルバムは4枚目にあたるんじゃないかと思いますが、ジャケットはフロントは目の部分、後ろも一部カットされているギミック仕様なアルバムです。ランクをみると、意外や意外なことに、イギリスでチャート・インしてないようで…?というか、ほとんどのアルバムがランク・インしたことがないようです。その変わり他の西側ヨーロッパ諸国ではかなりの売れ行きだったみたいです。もちろん、日本でもそれなりの人気を得ていたのでは。
アップテンポ且つ変幻自在な頭の曲
「Action」に象徴されるように、ギターを飛び道具的に使いながら、ハイトーンなバックコーラスが被さる、というパターンが多く、ノリの4つ打ちな感じの曲も多い印象です。ドラムもシンバルをとめる手法が多く、これもちょっとクイーンぽさアップ。 でも何よりもギターの音の重ね方やリフの出し方がクイーンを参考にしている感じがします。 それまではもう少しシンプルなサウンド作りをしていたんじゃないかと思います。このアルバムは1976年の登場、ということでクイーンは華麗なるレースを出した年。クイーンの音作りを参考にしたアルバム作りを目指したんじゃないかという妄想。ちなみにプロデュースはスィート名義。
このアルバムでは、随所でシンセサイザーが多用されていますが、クイーンと言えばノー・シンセサイザー。それにクイーンの場合はギターもエフェクターで別の音をつくることもあまりなく、そのあたりが音の厚さや重さとして両者の差異が出ているような気がします。なんてひいき丸出しなことを書きましたが、メロディは面白いし演奏もうまくて聴きどころありなアルバムだと思います。
Action
Yesterday's Rain
[0回]
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