実にご無沙汰しております。相変わらず映画を見続けているので、ついつい音楽関係のこちらは疎かになりがち…10月に1度も更新していないのに気づき、月末に書こうと思ったところ、日付が変わると11月になるのに気づかず。失望の果てにさらに1日経ちこんにちに至ります(爆)
せっかくなので映画と使用されている音楽に絡めたことでも書きたいのですが、それはもう少ししてからで。実はレコード自体は買ったりしているので、その中から一枚チョイス。
David Bowie「The Man Who Sold The World」(米盤・1970)
実は長い間このアルバム持ってませんでした。ずっと前に国内盤のありきたりのを持っていたのですが、中学くらいのときに聴いてあまり良いと思わなかったらしくうっちゃらかしていたようです。
何度か聴いてきたのをまた買うというのはなかなか実現しないもので見送ってきたのですが、近年自分の中でボウイ熱が高まってきたのもあり、とりあえず米盤のオリジナルを購入しました。ベッドで寝てるジャケは高すぎるのでこの辺りで手を打つ、と。
英国よりも先に発売されたのが米国でしたが、このジャケに色々いわくつきの話があったのは有名ですね。なんでも男のふきだしには、当時精神病院にいたボウイの実兄を示す言葉が入っていたとかで、ボウイが差し止めを要求したらしくほとんどの盤のジャケがふきだしのセリフを消されたもの。しかし流れてしまったごく一部に希少価値が付けられたとか。
基本的には前作
「Space Oddity」 の延長的なサウンド? ついタイトルにつられて荘厳なイメージ漂っていた前作。このアルバムも大胆なタイトルですが内省的に感じるのはフォーク風味を引きずっているからでしょうか。デラムでの1枚を除き、僕の中では
「Ziggy Stardust」 までのボウイバンドのサウンドは雑な印象なのですが(音がキマってないという風な意味で)、Space...や本作は即興的な側面が強いんじゃないかと思わせるような、必然的な雑さに思えます。後年のZiggy...はあらが目立つ、という風な…。
「Hunky Dory」 はその中間というような。どちらが良い悪いではなく、あくまでイメージの問題です。実際、space...と本作はわりかし長い曲も多いですし…。
改めて聴いても、当時とっつにくくかった時の記憶が蘇るようです。ボウイ作品の中でも特にアンダーグラウンドな香りが漂うつかみ所のなさ。平坦な音の中にじわじわと強まるような情熱は、若さの特権という感じもします。タイトル曲は比較的親しみやすいのに、これもひたすらダーティ! 近年のライヴ・サウンドのシステムをもってしても豪華絢爛になることを許しません。当の本人はちゃっかり手拍子を求めてますが。
VIDEO
余談ですが、今聴いていたら針が溝にうまく乗っからずそのままノイズだけ出てしまう箇所が…。早速前に買ったクリーナー使いましたが、なおった上に音もハッキリしました。ありがたや。
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