いや~随分更新を空けてしまいました。というかブログ界隈もあまり見てなかった、というのが更新する度の口癖になってますが。
仕事が非常に忙しかったのもありますが、なんて言ったって、
Kinks の
BBC ボックスは出るし、まとめてホラー映画も借りてきたし、買ったまま半ばほったらかしだった
Beat Club のDVDボックスを見てたりと、重厚なアイテムで日々遊んでいたもので…。
KinksのBBCボックスはかなり楽しめました。DVDは本当すごいボリュームですね。これまで公式に出ていたものといえばOne for the roadでしたが、70年代の彼らの演奏を見られたのはうれしい限り。見たことあるのも結構ありましたが。やたらApemanやLolaを演奏しているので、
「Lola VS Powerman」 のLPを何度も聞き返してしまいましたよ。CDやDVDの音を何度も繰り返して聞いた後は、アナログに浸るというのが常であります。
そんなボックスも2,3周聞いたところで、Beat Clubにスイッチ。ロック・ファンなら皆さんご存知、ドイツの伝説的な音楽番組です。ついに今年DVDボックス化となりまして、国内盤は字幕がつかない上かなりのお値段なので、ドイツのアマゾンで買いました。安い。ただ、リージョンや再生方式にご注意を。
関係ないソフトが混じってますが・・・ウホウホ
この番組でも、Kinks出演しておりますよ。
Dave Davies も単独で出てます。
この番組のKinksの映像は結構好きでして、一番好きなのは
Mr.Pleasant です。生演奏ではないんですけど、ピアノを適当に弾いてる格調高い感じの人と、番組の司会者が大道芸みたいな雰囲気でトロンボーンを吹くふりしてて、イギリスっぽい雰囲気が出てるなぁと思います。僕の中ではベスト5に入るであろう大好きな曲ですし。あとは、Daveの
Death of a Clown の演出もカッコいい。まだネットがダイヤルアップの頃に、海外のサイトでこの映像を15秒だけ見られるところがあって、それを見るために何分も待って何回も見てたのを思い出します。
VIDEO
Mr. Pleasant
今でこそロックに位置するミュージシャンというのが雑誌や何かで厳選され、WhoやらManfred mannなどをつまんで聞けるのですが、彼らも当時はなんでもござれの番組の中の一出演者なわけで、番組中に出てくるランキングを見ても、やっぱり
トム・ジョーンズ や
シナトラ が強い。特に番組が始まった頃は宣教師のフリしたコミック風のバンドや、モロにカントリーなグループ、ド下手な歌手(爆)なんてのもいて、時代の空気を感じられて面白いですね。
Beatlesの過去の映像で女性ファンへのインタビューで「BeatlesよりMonkeysの方がいいわ」と言ってるのを揶揄するように取り上げたりしてますけど、あれだけ多くのグループがしのぎを削る中では、何がどう転んでもおかしくない、そんな音楽シーンの熱さを感じますよ。さすが60年代。ロックが最高に盛り上がった時代ですね。
60年代で特に出演しているのが
Dave Dee, dozy, beaky, Mick & Tich です。あんまり使いたくない表現ですが、過小評価されてるグループの一つなんじゃないでしょうか。何を基準に評価が小さいのか、ってのが曖昧なので使いたくないんですが、でも過去の音楽を取り扱う雑誌とかで名前ほとんど見かけないですし、CDも当時のアルバムの形で今買えるのかどうか…。でも当時は結構売れてたし、過小評価という表現は当たらないですかね?
人を食ったような名前の通り、ユーモアに溢れた連中で、ビート音楽の枠からはみ出てエキゾチックなスタイルを平気でシングル曲にしてます。演奏もうまい。多分、他のスタイルの表面をなぞってるようなところが生煮えに感じるんだと思いますが、本人たちも分かりきって楽しんでるところがあるんじゃないかと思います。
この番組、はじめは歌手を除いて生演奏を聞けるんですが、67年くらいから生演奏がさっぱりなくなります。ありきたりな予想ですが、スタジオ作が複雑な録音となったために再現が難しいことや、イメージビデオを使うミュージシャンが増えたのが原因じゃないかと思います。つまり、当時絶賛活動停止中のBeatlesの影響がでかいのでは。
あと、はじめはお客さんが演奏を聞きながらダンスしてたのに、すっかり黙って座り込んで聞いてます。サイケデリック音楽も増えてきて踊るものじゃなくなったのかもしれませんし(トリップするクラブはあるけど…)、客の耳が変わったのかもしれないですね。芸術ぽいポップ音楽が増えて、律して聞かないけない、みたいな。
そんなわけで7/24枚しかまだ見られてませんが、色々変遷を感じることができて面白いですね。
The Who「A Quick One」 の合間に入る効果音もガンガン入ってますよ。
とりあえず(今度こそ)ブログ復活を期して、今回はこんなところで…何か最近、書くことが行き当たりばったりになってますが…。
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袋とじ付録
※違法ダウンロード刑事罰化について
今月の頭から施行されている「違法ダウンロードの刑事罰化」ですが、
文化庁に掲載 されているのを見たところ、以前と同じくyoutubeなどに投稿された違法動画を見ることは違法ではなく刑罰の対象にならない、ひいてはブログに貼り付けることも問題ないと判断できるので、これまで通りyoutube動画を貼り付けるつもりです。
以前にロンドン五輪の閉会式について投稿しましたが、あの時は今年一番の怒りを覚えたものでして、というのは、僕は普段テレビ見ないしましてや録画もしないので知らなかったのですが、いざロンドン五輪閉会式を録画しようとする段になり、自室には録画機能がないので、近所に住む姉の家で録画してもらったわけです。
そんで後日、DVD-Rを持って颯爽と姉宅を伺いDVD-Rに焼こうとしたところ「DVD-Rの規格が合いません」みたいな表示が出て、そういうもんなのか、とそこではいったん諦めて家へ帰り、色々検索することに。
そこで初めて知ったんですが、今はハードディスクに取り込んだ番組は、DVD-Rにコピーできないんだそうで…。
正確に言えば「移動(Move)」はできるっつーことらしいんです。で、それに対応するDVD-Rも制限されていれば、いざ対応したDVD-Rに移動させたとしても、DVDプレーヤーが数年前のものだともうアウト。再生できないっつーバカな話らしいんです。これ知らないの自分だけですかね(笑)? と自嘲したくなるような憤りでして、「デジタル化でテレビは新時代へ~」とか言って喧伝していたのに、むしろ利便性は失われてるんですよ。コピーしても劣化しないのがデジタルの良さなんじゃないんですか? いやもうひどい。この時はブチギレでした。本当に今さらですけど(笑)
テレビ番組をガチガチに保守しといて、後からオンデマンドやらDVDリリース、レンタル何かで利益を得ようっていう利権のためのデジタル化だったんですね。口惜しや。
ダウンロードについては一応申告罪ってことにはしてるし見るのは違法じゃないとしてますが、ある種脅迫の効果はありますよね。違法動画を見たらどうなるの? とか、利用者はみんなガクブルになるわけで、うまくやるもんです。権力の監視が日常に浸透したような感じ。
もうずっと前ですが、あるリンク先の方で、曲の良さを説明するため、歌詞の一部を掲載しましたが、数日後消えていました。例の利権協会からお叱りの連絡があり、歌詞を削除するよう命じられたそうです。商用利用でもないし、アフィリエイトも貼っていないのに…こんなことが身近であるんですね。
ココはyoutubeとも契約し、権利下にある楽曲を一般人が演奏して動画を上げることを許可してくださっています。youtubeの収入の一部はソコに入ります。ミュージシャンにどれだけ入るかは知らん。お金が肝心のミュージシャン自身に配分されない件については、ドラマーのファンキー末吉さんが色々と悶着してるらしいです。随分長い間やってますよね。僕は昔京劇が好きでして、ファンキーさんも中国にめちゃくちゃ精通してる人なので、この辺のやりとりをさかのぼって見ていると色々興味深いです。
なんて長々と書きましたが、頭に戻りまして、youtubeは必要に応じて貼り付けていきます、ということです。
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