半年くらい前に偶然図書館で3rd(左)を聞いて以来止まらず、これはレコードで欲しいな~と思い続けてようやく2週間ほど前に手にしました。久しぶりに行った個人店の壁に面出ししててラッキー。帯無しですけど再発じゃないヤツです。
そもそも
近田春夫を知ったのは随分前で、こんなのが景品で当たった後のこと・・・
随分前にも掲載したことあったような気がしますが、タモリ倶楽部の空耳アワー特番で自分の投稿したヤツが紹介された時のゲストが近田春夫でした。ここでのトークが面白かった。。。
あとは
恋のぼんちシートで名前を見かけたくらいでしたが、偶然借りたCDで火がついたというわけです。そーなんですよ!
ということで、写真左が
近田春夫&ハルヲフォンの3枚目にしてラスト作
「電撃的東京」(1978)、右は2枚目の
「ハルヲフォンレコード」(1977)というアルバムです。どちらも素晴らしですが、今特に聞いてるのはハマったきっかけでもある電撃的東京。ほとんどが日本の歌謡曲のカバーというシロモノです。
どこかのコメントに「この時代に日本の歌謡曲をカバーしてるのが近田春夫らしい」とあってなるほどとも思いましたが、ライヴでは英国のビートグループの曲をカバーしまくっていたり、2ndでもゴールデンポップスのメドレーしてたりと、一筋縄ではいかないところがあります。もちろんGSや歌謡曲とビートグループは密な関係ですが…。バックグラウンドは興味深いところ。
解説では渋谷陽一が短文を寄せていますが、近田さんとすれ違いざまにあいさつしたら実は面識がないので無視された、というスゲーどうでもいいことが書いてあります。華麗にスルーしましょう。
僕は日本の歌謡曲には疎いのですが、このカバーされた曲を聞くと、なんと歌詞やメロディの良いことよ、と感心してしまいます。そうして原曲の良さを気づかせる編曲の具合がこのアルバムの肝なのかもしれません。
ロン毛時代からパンク/ニューウェーブへの移行でバッサリ髪も切り、内容もテンポを早めてる曲がほとんど。そして、良いところで原曲にはないギターやキーボードの印象的なフレーズを入れてくる、って感じでしょうか。グラムとニューウェーブの入り込み具合がたまらん。
そして、これは特に重要だと思うのが、微妙に拍を変える部分があることです。それでいて歌謡曲らしいワビサビを崩さない自然さで、後のXTCみたいなことをやってるんでしょうか。こうしたひねくれ方も、近田さんお好みのThe Kinksに精神的に通じるものがありそうです。歌に天性のようなうまさがないところがまたGSぽい味になっている…とこんなこと言っていいのかしら。断然褒め言葉です。
カバーしているのは、
平山三紀、沢田研二、ピーター、シャープ・ホークス、フォーリーブスなどなど。一曲だけオリジナル
「恋のTPO」というのがありますが、これもカッコいい。意外にも、同時代の歌謡曲もカバーしています。
ジャニーズ・ジュニア・スペシャルというグループですけど、このアルバムで初めて知りましたは。
こうしてカバーを聞いた後に原曲をチェックしてみると、素晴らしい曲に聞こえてくるので不思議。選曲のセンスが良かったということですかね? ずっとむかしに
David Bowieの
「Pin Ups」をきっかけに原曲集めた時もその良さに感動しましたが、またまたそうした貴重な体験をさせていただきました。TSUTAYAに行くと店内でかかり続けてるパンクカバーみたいのは(アカン)
ついでに、現行CDよりもレコードの方が断然音がいいですね。もちろんCDでも十分に曲の良さを実感できますが、レコードの方がずっと重心が低くて重さがあります。
恋の弱味(近田春夫&ハルヲフォン)
恋の弱味(郷ひろみ)
にほんブログ村
バナーをクリックいただくと管理人にいいことが起こるそうです。
[3回]
PR