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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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書籍 「ブリティッシュ・ロック集成」




マーキームーン社
初版:1990年
ページ数:228

読みやすさ
(文章):★★★★☆
(構成):★★★★★
読みごたえ:★★★★★
初心者にも安心:★★★☆☆
マニアック:★★★★★
オリジナリティ:★★★★★


オススメ度:★★★★★


マーキームーンからスペシャル・エディションとして登場した、プログレッシヴ・ロックの視野からブリティッシュ・ロックを総括した内容になっています。イギリスの他にも色々な国のロックについてのシリーズがありますが、どれも絶版状態のようですね。本書も例外ではありません。

豊富な資料もさることながら、数々の音楽ライターが独自の視点で繰り広げるエッセイや解釈といったものは自分の知らなかったロックの聴き方を知る手掛かりにもなるのではないでしょうか。大物バンドのページに始まり、マニアック度はページをめくるたびに深くなります。ニューウェーヴが取り上げられているのも面白いところです。カラーページも多く、全編にわたってバンドの写真が多いのも見どころ。多くのライターが寄せた原稿を詰めに詰めたせいかやや雑多でページごとに文体が変わる読みづらさはありますが、そうした大味も含めて様々な醍醐味に溢れた本だと思います。文は多いですが、とにかく読んでいて飽きないです。





↑本の付録として入っていたカンタベリー周辺のファミリー・トゥリー。手書きなことも含めて力作!!




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書籍 「ロック広告パラダイス」

ロック広告パラダイス
―米音楽誌に見るビートルズ時代の宣伝広告―



著者:かまち潤
シンコーミュージック
初版:1999年
ページ数:187

読みやすさ
(文章):―
(構成):★★★★☆
読みごたえ:★★★★☆
初心者にも安心:★★★★★
マニアック:★★★★☆
オリジナリティ:★★★★★


オススメ度:★★★★★



ロック黄金時代に雑誌に載った広告をたくさん載せた楽しい本です。範囲は副題にあるように「ビートルズ時代のアメリカ音楽誌の宣伝」と限定されていますが、多くの有名バンドはアメリカ市場開拓のために率先してアメリカの音楽誌に広告を載せたでしょうし、この時代の宣伝広告を見る上ではある程度網羅できるのではないかと思います。ロックに限らずボーカルものやドゥーワップ、ソウルなどヒットチャートに載ったものは例外なく掲載されているのが嬉しい限りです。こうして見てると生の広告を手にしたくなります。






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書籍 The History of English Youth Culture(イギリス「族」物語)




「The History of English Youth Culture(イギリス「族」物語)」
著者:ジョン・サベージ
訳者:岡崎真理
毎日新聞社
初版:1999年
ページ数:228


読みやすさ
(文章):★★★★★
(構成):★★★★★
読みごたえ:★★★★☆
初心者にも安心:★★★★★
マニアック:★★★★☆
オリジナリティ:★★★★★


オススメ度:★★★★★


ロックというのは音楽だけでなくその時々の世相を反映することもあって、特にマイノリティな若者の集団がその自己同一性の表現として服装、髪型などをスタイル化する一環として、そこにロック音楽が関わることが多いようです。日本で言えば、竹の子族がディスコ音楽や軟派なロックンロールで踊るとか(爆) 本書はイギリスでのそうした生まれは消えていく戦後登場した若者集団について事細かに書かれたものですが、どれにもロック音楽が深く結びついているのでヤンチャなニーチャンに興味がなくても程よく読めるようになっております。

程よく読める、とは言ったものの、一応学術書的な範疇にも入る本のようで、きっと文化論のような分野で語られる内容なんだと思います。そういう意味では意味深だな、と思うのが邦題の「族」という言葉で、かぎ括弧まで付けられてるんだからよほど強調したい言葉なんだと思うんですが、普通は「族」というと血縁的なつながりのある「部族」やら「民族」…tribeを指すと思うんですが、そうではなく同じ思考、思想を持った共同体こそを「族」と呼ぶにふさわしい、それこそが現代的な集団の在り方、という意味でつけたんじゃないか、という感じがします。

全部で12章からなっている構成ですが、一部そのタイトルを挙げるとテディ・ボーイ、モッズ、ヒッピー、グラム、パンク、ニューロマンティック、マンチェスター…などなど、時にはロックそのものを指す言葉でもあるわけで、イギリスでロック音楽がいかにユースカルチャーの形成に深く関係していたか、ということに気づかされます。一つ一つについて書いてもアレなので、全体を観て思うことは、どのスタイルも流行った頃はいいけども、流行りすぎると自滅するということでしょうか(爆) 風邪をひいているのとまたちょっと忙しくなったので、このあたりの大激論(爆) はまた後日とあいなります。




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書籍 「Bringing It All Back Home(アイリッシュ・ソウルを求めて)」

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「Bringing It All Back Home(アイリッシュ・ソウルを求めて)」
大栄出版
初版:1993
ページ数:458



読みやすさ
(文章):★★★★★
(構成):★★★☆☆
読みごたえ:★★★★★
初心者にも安心:★★★☆☆
マニアック:★★★★★
オリジナリティ:★★★★★


オススメ度:★★★★☆


あけましておめでとうございます。今年もこちらAct.2をよろしくお願いします。

いやはや、去年は本当はこちらの方でずっと更新していくつもりでしたが、時間をかけたいものが多くて、その上最近はやや忙しいということでほったらかし気味でしたが…とりあえず書きかけていたものをアップします。なんか最近管理画面にアクセスできなかったんですが、先ほどようやくできました。



大栄出版の毎度重厚な、The Roots of rockシリーズ、アイルランドの民俗音楽についてあれやこれや書いてあります。原タイトルは「Bringing It All Back Home」ということで、ボブ・ディランによる同タイトルの歌が有名です。

イギリスの国営放送局のBBCが企画した取材ということで、史実に則ったような感じになっていると思います。全部で450ページくらいですが、その半分がアイルランドの歴史も学べるという、生涯学習ここにあり。

このアイルランドからアメリカへ移民がたくさん渡ってきたんですが、鉄道の線路を敷くという過酷な肉体労働、低賃金、寒空の環境の中、故郷の旋律 とともに労働歌を歌い始めたなんてのが綿花の方々とも被るとこがあるようで、ブルーズだけでなく多方面からの民俗音楽がアメリカに集まりつつあったようで す。

アイルランドというと、ヴァン・モリソン、エルヴィス・コステロ、U2、ポーグス、シン・リジィ…ワールドワイドな人気はないですがコテコテ伝承 フォークのホースリップスも有名?フェアポートなどなど…

しかしU2のぼのぼの先生の話というのは毎度のことながらタメにならないという…「U2のやってることは、アイルランド的な何かがあると思 う…」って、何か分からないんか~い。しかしこの「決断しないことを決断した」みたいなフラット感が良くも悪くもモンスターバンドにさせたのやもしれやせ ん。

原書の方はアイルランドの民俗音楽について特に細かく書かれていて、商売するには問題があったのか(爆) 日本版にはこの本の翻訳した方二人によってアイリッシュ音楽とロックを巡る関係について書かれているオマケがあります。インタビュー集もあり、見慣れない名詞についての注釈も豊富で、資料性もソコソコある本になってると思います。

はしょりすぎになってしまいましたが、また時間の出来た頃に本気を出すとしまして…(爆)









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Freddie Mercury「Mr. Bad Guy」




本日11/24はフレディ・マーキュリーの命日です。ファースト・ソロ・アルバムから「Mr. Bad Guy」(1985) ナイスアレンジです。
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1984年生まれ。現在の住まいは千葉県浦安市。

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