最近、人に貸したまま6年近く行方不明になっていたクイーンの
「グレイテスト・ビデオ・ヒッツ2」を買い直してほいほい見ています。
クイーンのプロモといえば
「ボヘミアン・ラプソディ」が有名ですが、色々な趣向を凝らした後期の映像の方が好きな作品が多いです。チビッ子たちがバンドそっくりに演技し躍動する
「ミラクル」、ホラーとファンタジーが融合したような
「カインド・オブ・マジック」なんて自分の中では上位にランク。他にも、女装で話題になった
「ブレイク・フリー」やスタジオでの風景を見られる
「ワン・ビジョン」もなかなか。
そんな映像の中でも異色なのが、
デヴィッド・ボウイと共演した
「アンダー・プレッシャー」。クイーンのビデオの中では唯一本人たちの映像が流れないんじゃないでしょうか? イニュエンドウ期のは抜きにして…(そういえばこのDVDにはイニュエンドウ期の映像はスッポリ抜けている)。
Under Pressure
序盤は日本の通勤ラッシュや、大恐慌、デモなどのシーンが流れます。不吉な雰囲気は、大サビ前の静寂で表れるカイブツのモノクロ映像(ドイツ映画「ノスフェラトゥ」)で頂点に。その後は展開が一変、白黒映画のキスシーンが連発されるって感じですかね。このノスフェラトゥ(吸血鬼)の映像は当時からかなりグッとくるものがあり、気になってました。最近になってようやく見まして。
こんな映像果たして誰の趣味なのかしら、とコレを見た当時から思っていたのですが、よく考えればボウイも共演しているわけで、これはひょっとしてボウイの考案なんじゃないかと…。一応は両人ともビデオ制作には関わっておらず、クイーンとボウイの両方でビデオの制作経験がある
デヴィッド・マレットが作ったということになっていますが…。
ボウイの関与の可能性をにおわせる話も。先日ブックオフにて50円(爆)で映画
「ラビリンス」のパンフレットを買ったのですが、なんと出演しているボウイのインタビューがありましたよ。あら、トレンディ。
問題の部分を拡大しますと・・・
-あなたは映画のファンですか?
D.B.「初期のドイツ映画には前から魅了されている。パブスト、ムルナウやラングなど、彼らのフィルムを集めている・・・エイゼンシュタイン、ゴダールまで・・・」
というお言葉が。他の雑誌でも同様なことを言ってるのも見たことあります。
このプロモに出てくるカイブツの映像
「ノスフェラトゥ」はF.W.ムルナウという映画監督による作品ですし、一瞬出てくる映像は、恐らくセルゲイ・エイゼンシュタイン
「戦艦ポチョムキン」の1シーン。当人の好みと映像で登場する映画が一致します。というわけで、ドイツなどの無声映画好きなボウイによって、多少のアイデアが捻出されていたんではないかと思います。実際のところは果たして。
ボウイの話ばかりになりましたが、クイーンも映画とは結構かかわりのある映像撮ってます。
「レディオ・ガガ」ではフレディがリメイク作について音楽で参加した
「メトロポリス」の映像使ってますし、
「プリンスオブザ・ユニバース」は
「ハイランダー」の映像、主演俳優と融合。
「フラッシュのテーマ」は当然
「フラッシュ・ゴードン」の映像使ってますね。
しかしアンダー・プレッシャーは他の映像はほとんど分からないんですよね。せいぜい3つというところ。特に後半のキスシーンの映画はほとんど知らんです。誰かまとめてくれてないかしら。他力本願寺。
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