夜逃げ成功、ということで早速レコネタで、でもCDですが…。オランダのバンドSupersisterの「Present from Nancy」です。最初のアルバムみたいです。これまた思い切ったジャケで、こんな偏屈なフロントカバーですが一応れっきとした大レーベル、ポリドールから当時出たアルバムなんだそうです。
メンバーはRobert Jan Stips(keyboards, vocals), Sacha van Geest (flute), Marco Vrolijk (drums) and Ron van Eck (bass)という編成。キーボード主体で、カンタベリー系の様々なバンドを思わせるようなジャズロックが聴ける…という感じですが、国も人脈も違うので、同じような感じかというとまた違うわけで、Supersisterのここでのメロディは分かりやすく、はっきりしていて、ドラムがちょっと変わった叩き方をするのもこのバンドの独創性に一役買っているような気も。
ギターレスのバンドなんで、歪む音がキーボードしかないんですが、それでも結構重め、というか低音域で展開する曲が多いので、やはり雰囲気は重い感じが。遊んでるようなふざけたような歌やリフが突然出てきたり、曲へのアイデアは独特なユーモアに溢れていてかなり楽しいです。そういう意味ではブリティッシュ勢のようなところもあるし、当時イギリスでちょっとした人気になったのも通ずるところがあったからかもしれません。このアルバム後にはエルトン・ディーンとツアーもしたんだとか!?