つい先日、ジョー山中さんが肺がんのため64歳で亡くなられたそうです。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011080700076
フラワー・トラベリン・バンドを経て、1977年にソロとして同名映画の主題歌を担当した「人間の証明のテーマ」が大ヒット… 自分がリアルタイムで見る機会は少なかったのですが、毎年年末に行われるニューイヤーロック・フェスティバルの映像で歌う姿を見たりしてました。上海でも同時開催された時があって、自ら上海に赴いて歌っている姿も印象的です。
で、この「人間の証明」というのは角川映画で、推理小説を元にした映画なんだそうですが、映画の映像やテーマ曲などを見ているときにあることに気づきました…。
この映画には有名なセリフがあって、その内容が
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」
というもの。これはジョー山中歌うテーマ曲でも英語で歌われています。元は西條八十の詩だそうですが…。
どこかでこのセリフを見たことがあるなー、と思い、そして思い出しました。
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さすが映画ネタに敏感な藤子F先生! この漫画で麦わら帽子なんて言葉が出るのはここくらいだな、と思ってはいたのですが、うーむ、これは「人間の証明」が元ネタと考えて間違えなさそうです。映画の方は1977年10月公開、この漫画は1978年3月が初出。 ちなみに、この漫画のお話は「あの日あの時あのダルマ」という話で、超感動巨編です。こんなコマが出る割には。
藤子F漫画は映画のパロディが色々あるのですが、ドラえもんでもこんなモロに使っていたとは。まだまだよく探せばあるかもしれません。
実は、ジョー山中さんの訃報が入ったほぼ同日、ドイツのミュージシャン、コンラッド・シュニッツラーさんも亡くなられたとのこと。74歳。
http://www.fancymoon.com/mrs/index.php?e=291
自分が思った以上の年齢でした。タンジェリン・ドリームやクラスターの初期メンバーでもあったシュニッツラー。電子音を操り、束縛を受けない自由なパレットで真摯に混沌とした音を紡いでいく様は、ドイツ音楽に付随する独特で知性的なイメージをもたらしたように思います。
お二人のご冥福をお祈りします。
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