といってもポール・ヤングではありません。
アメリカの超大物ミュージシャン、
ニール・ヤングが最近の音楽の音質に腹が立っているそうです。ニュースの元は→
コチラ
一体どういうことかというと、最近の音楽の音質、といっても音楽自体の質ではなく、それを何らかの媒体で再生したときの音質のことを言っているそうで、ここではMP3が槍玉にあがっています。マスター音源が100%だとしたら、その5%しか届けられていない。低音とビートがすべてを動かしているとされている。良質な温かみや深みが失われてしまった、と…。
以前、CDの音質についても懐疑的だったニール・ヤングですが、今、世界中で広がっているMP3での再生について怒り心頭の様子。
といっても、聴く人に高級オーディオを揃えて、んでもってレコードプレーヤーで聞きなさい、と説法しているわけではなく、ニュースを見るとMP3の圧縮技術への苦言もまぁありそうですが、当のミュージシャンらへの警鐘の意味合いもあるようです。圧縮音源によるわずか5%の幅に寄っ掛かり、低音とビートだけ出してればいいや、では音楽はオシマイよ、と。
ニール・ヤングの名作と言われるアルバム
「After the gold rush」や
「Harvest」や他の作品でもそうですが、スタジオ空間での音の鳴りが凝縮されたような雰囲気が醸しだされていて、そういった場の温もりはもちろん、楽器の残響やアンプのわずかな音も彼にとっては音楽のひとつ、といわんばかりにこだわった録音がされているように思います。そういった意図がソフトの音質によって削がれるのはミュージシャンとしてはいい気はしないでしょう。
こういう話は大変こじれやすいので(僕自身も音質どうこうを説明できるほど詳しくないので)、勝手にニール・ヤングの心痛ぶりを代弁すると、恐らくこんな感じ? 音楽を購買する人に聴き方を強制するつもりなんてない。ただ、ミュージシャンは今の状況にあぐらをかくことなく良い音楽を作ることに励みなさい。エンジニアは音楽をないがしろにすることなく、しっかりマスターの音を再現できるものを開発してくれ、ってとこでしょうか。違ってたらsorry, Young(sorry, Suzanneのノリで).
それにしてもさすが詩人というか、こんなインタビューでも印象に残る面白い表現を使いますね。
「俺たちは21世紀に生きているというのに、音質は史上最悪だ」
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