聞いた当時は収録曲の半分近くは知らないものばかりでしたが、後からシングル盤で手に入れたりしているうちに、実は大抵の曲はイギリスでそこそこ売れていた、ということに気づきました。Merseysの「Sorrow」は全英4位、Mojo's「Everything's Alright」も9位となかなかの健闘(この2枚のシングル盤を見つけて原曲を聞いた時の感動たるや)。他「Friday on my mind」「Rosalyn」「Shapes of things」などはそれ以上に知名度の高い曲、のハズ。 そう考えると、どれもイギリス人に馴染みのある曲、とは言い過ぎかもしれませんが、ある程度知られた楽曲を選んでいたように思います。ヒット曲ばかりとはいえ、選ばれた曲はおしなべて強烈。これぞボウイの鋭い嗅覚。曲選びからして大成功ですね。素晴らしきマニフェスト・・・。 自分自身、このアルバムを聞くことがなければ、今ほど60年代の音楽に傾倒していないでしょう、というほど首を突っ込んでいるわけでもないのですが、日本でメジャーとされる曲以外にも、アルバムを出していないようなマイナー・グループの曲でも、いいものがあるのだなぁ、と実感いたしました。