そもそもこの映像は何かっつーと、クイーンのラストツアーとなった1986年マジックツアーで回った国のひとつ、ハンガリーはブダペストでのライヴ映像の模様が収録されたものです。
当時のハンガリーといえば共産圏の国ですが、よく知りませんけど混合経済取り入れるくらいな立場だったもんで大きなスタジアムでのライヴが実現したとか。我ながらひどい説明。
当然バンドとしても初上陸の地となるんですが、クイーンというバンドは非常にフロンティア精神が強い。収益がほとんど出ないにもかかわらずハンガリーを選んだのは、ドキュメンタリーでのインタビューを総合すれば、”スリルが生まれる”ってことなんでしょうか。「Radio Ga Ga」でどういう反応をするのか、「Love of my life」を一緒に歌ってくれるのか、などなど。長いツアーの中に組み込むことで、大きなやりがいを見出しているのかも。
僕はマジックツアーの頃のクイーンのライヴが好きで、ライブバンドとしては最高の時期。本人たちも大観衆の前で演奏する意義を肯定的に見ていて、斜に構えない躍動的なパフォーマンスは何度見ても気持ちい良いですね。このライブでは「I want to break free」のギター・ソロの出だしを少しトチったらしく、フレディが笑ってます。
良い感じにクイーン色が。中も撮影できたのですが、個人で楽しむ程度ということで、ブログに載せていいかどうか分からないのでとりあえずここまで。30枚以上撮りました(爆) どんなものがあったかというと、日本公演でフレディが身につけていた実際の衣装、フォトセッションの拡大版、各国の告知ポスター、サンプルに入っていた宣伝商材、実際に使われていたギター、ベース、ドラムセット、レアなレコード(ゴールドディスク、サンプル盤等)などなど…。そしてなんといってもお客さんのお目当ては、ミニシアターでのQueen懐かしライヴ映像。自分が見たときは1977年のアールズコートでした。やはり女性が多い! 一部を除き、全編は恐らく公式に出ている映像ではないはず!? 粋なはからいです。ライヴ映像は中身を変えながら1日中上映している模様。タイムテーブルは公式サイトに掲載されてますね。ライヴ終わった後に流れた宣伝の音楽がいつメリだったのにはみなさんたまげてたようですが…。
僕という人は非常に涙腺が弱いのですが、この展示会にいる間もその辺のスクリーンでI was born to love you(Queen Ver.)が流れたりするだけで目頭が熱くなってしまうという…。早々に出てきました。