Smileというバンドご存知でしょうか? このバンド名、意外にありそうでないみたい…。誰でも付けそうなのにな~。しかしロック演るのにニッコリなんてしてられんてことでしょうか。
ブライアン・メイとロジャー・テイラー、そしてティム・スタッフェルというミュージシャンの3人によるグループで、
Queenの前身にあたるのです…。自分なんかはQueen好きだから知ってるわけですが、普通に言ったらやはり知られてないでしょう。というか、知ってても何てことないんですが(爆)
69~70年にかけて活動していたものの、色んな土地でライヴする度に酷評されたそうで「◯◯で一番うるさいバンド」とか書かれたりしていたそうです。結局レコードは出さずに解散したんじゃないですかね? 多分。
しかし、そこは世界でもいち早くクイーンを取り上げ、さらにマニア気質を持つ日本。こんなグループの音源を出していたんです。日本オンリー。
昨日偶然見つけて買いました。今じゃ絶対に出せないシロモノでしょう。
このLPは1982年頃にマーキュリーから(これまた名前的に因果な…)出たもので、どっからかき集めたのかSmileのデモ音源を6曲収録したミニアルバムになってます。
僕はこのLPの存在を中学生の頃から認知していて、絶対に欲しいな~なんて思っていたんですが、店頭にはなかなか出ないし、ヤフオクでも結構してて買えてませんでした。今回買ったのは、当時見たときの1/3くらいの価格。その後も何度か店頭で見てはいましたが、その時より大分安い…我慢してよかった。
そんなわけで、初めて彼らの音を聞いたのは
ブートのCDとなるわけです。
まぁしかし音がめちゃくちゃ悪い。フレディの別名義で録った曲なんかも入ってるんですが(今は公式のCDで聞けます)、なに演奏してんだか分からんという。Smileの曲も5曲入ってますが、日本で出たLPの方が1曲多いです。
その1曲というのが、Queenの1stアルバムでも演奏している
「Doin' Alright」。この曲だけステレオ録音。
「Blag」では
「Brighton Rock」のギター・ソロの片鱗を見せているし、ギター・オーケストレーション、ハイトーンなコーラスもここで実践済み。かなり早い段階でクイーンサウンドの基礎ができてたってことみたいです。
ロジャーの方はタム回しがすでにクイーン初期とかぶるし、その後の70年代のハードロックに通じるワザの入れ方、音の太さがすでに個性的。シンバルもすでに手で止めまくり。コーラスの声めちゃくちゃ高いです。
ここでのフロントマンはボーカル/ベースのティム・スタッフェルだと思うのですが、彼の声は安定しないものの伸びやかでなかなかいいです。結構鍵盤も入ってて、ビックリなのが
「Earth」という曲のギター・ソロ直後でメロトロンらしき音の洪水ドバーなんですよ。Queenでメロトロンなんて、ちょっと想像つかない。時代ですね~。
Smile - Earth
こうしてレコードで買い直して何が良かったかというと、まともな音で聞けたことですかね。これは予想をはるかに超えてました。といっても元々のレコーディング状態はたいしたことないんですけど、ブートとは比べ物にならないです。マスター(というほどのものじゃないかもしれませんが)をもらってきたんでしょうか。妙に音が良く感じたんで1日で5周くらい聞いてしてしまった。
ライナーは多数のライターが寄稿していますが、最後に謎の文が2つほど・・・
にほんブログ村
バナーをクリックいただくと管理人にいいことが起こるそうです。
[4回]
PR