ニール・ヤングの名作と言われるアルバム「After the gold rush」や「Harvest」や他の作品でもそうですが、スタジオ空間での音の鳴りが凝縮されたような雰囲気が醸しだされていて、そういった場の温もりはもちろん、楽器の残響やアンプのわずかな音も彼にとっては音楽のひとつ、といわんばかりにこだわった録音がされているように思います。そういった意図がソフトの音質によって削がれるのはミュージシャンとしてはいい気はしないでしょう。
オリジナル作品は4枚目「Contrast」を持っていただけなので(しかもボロ盤)、それ以外のアルバムを聞くのはお初。印象的だったのは、結構黒人ソウルの曲をカバーしていて、その色が徐々に濃くなっているところでしょうか。ファーストはまだオリジナル曲が少ないですが、ジョニー・キッドのカバーが入っているとは! 曲はこれまた抜け目なく「Doctor Feel-Good」。ケレン味のあるギターの音からしてすでに只者ではない雰囲気が。
サード「Extra Extra」では、同期のビートグループを強く意識しているのか、Easybeats「Friday on my mind」やSmall Faces「Understanding」のカバーも。次の「Contrast」から「Studio」にかけて独自のサイケ路線を固めていった、という感じでしょうか。この5枚までの間、なんと丁度2年という駆け足。この頃のバンドサウンドの変遷は凄まじいですね…。
ここのところボウイ、ツインピークスとエントリーしてきたのですが、なんとドラマの映画版である「Twin Peaks -Fire walk with me」ではボウイが出演していたという、いやはやなんと奇遇な。ほんの数分しか出てませんが、話題性があったのか結構上の方でクレジットされてました。 ↓ボウイ出演シーン