1.The Brian Ferry Orchestra「Jazz age」(2012・英)
昨年末に発売したブライアン・フェリーによる過去作品のジャグ・バンド風リメイク。まるで1930年代のような録音で、古めかしい佇まいを体験できます。
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2.Paul Anka「The Painter」(1976・米)
AORという括りも一筋縄でいかないものがあって、特にポール・アンカの場合は積み上げてきたキャリアが相当なものであるはず。彼の中でこの洗練されたサウンドへ行き着いたのは自然の成り行きだったのか果たして、というところに興味もありますが、美メロ満載&さすがの歌心で豊穣な空気を作り出してくれます。ジャケがアンディ・ウォーホルというのも自信のほどだったのか。でもCDにはなってないぽいですね。うーむ。
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3.David Stoughton「Transformer」(1968・米)
レコードプライスガイドにも載っていない彼は何者…Elektraから出てるのに。現代音楽のアプローチ、というのもいろいろあると思うのですが、このアルバムのA面ではメロディがありながらハーモニーが妙な結合を見せていて、何でもアリな同時代の中でも異色なんじゃないでしょうか。
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4.Mike Oldfieid「Incantations」(1978・英)
有名作なのに今さらですみません…。マイク・オールドフィールドの初期作をまとめた便利なCDがありまして、ジャケは差し替えられてしまいましたが4枚目にあたるこの「Incantations(呪文)」が何ともクセになる…ミニマル効果をバックに、チューブラー・ベルズを彷彿とさせるマイクの重ねギターメロが泣ける(´Д⊂ヽ
5.John Fahey「Yellow princess」(1968・米)
今までCDで数枚しかなかったJohn Faheyが、今年になってレコードで4枚も入りました。うれしい。彼のギターサウンドはレコードで聞くと残響やカッティングの具合いがダイレクトに伝わるのですが、ロック最盛期の空気にとらわれぬ独自のアバンギャルドが何よりも面白いアルバム。
6.Mungo Jerry「You don't have to be in the army」(1971・英)
聞いたことがあるようでなかったMungo Jerry…多分、同じドーンレーベルの類似したグループと勘違いしていたのかもしれない(^q^) 「過小評価」なんて言葉がありますが、当時の英米(日本でもそこそこ)での爆発的な売れ方から相対的に見ると、現在の日本での評価はかなり低いかもしれない。とはいえ古き良きスキッフルを持ち込んだ彼らの姿勢が、今のイギリスでどう映って見えるのかってのも分からんですが。
7.Esperanto「Dance Macabre」(1974・英)
カタログでは前から知ってましたが、あまり乗り気のしないジャケなため絶賛敬遠していた一枚。高いテクニックを誇るド直球プログレですが、ドタバタぶり、複雑さ加減がいい具合に絡みクセになる。申し訳程度に収録されている歌ものがクリムゾン風…と思ったらプロデュースがピート・シンフィールド。
8.Peter Ivers「Terminal Love」(1974・米)
これも意外に聞いていなかった…まぁいずれ手に入るでしょ、みたいに高をくくっていたら彼のアルバムでは最後になってしまった。
何ともただならぬジャケですが、しかし彼の音楽にふさわしいジャケというのはパッと思いつかないもので、音の方を聞いてみると、こうして本人が何の意図かわからぬ感じでバンと写っているのがベストなのかもしれない。何の説明にもなってません(^q^)
9.Jan & Dean「Folk'n Roll」(1965・米)
ジャン&ディーンによる名曲カバー集…ロックの音を意識しているのか、ガチャガチャしつつ演奏の歯切れが鋭い。「明日なき世界」もいいですけど「イエスタデイ」は哀愁のムードたっぷり。
10.「サザエさん音楽大全」(2013・日)
ついに出たサザエさんサントラ!!北川修&筒美京平のタッグによる古いサザエさんの2曲も目玉ですが、なんといってもあの普段バックで流れるインストが大量に収録されているのが肝。意外とノリが大事にされてるとか、楽器のチョイスとか、テレビアニメ用の音楽ってのは面白い作り方してますね。はじめのうちはあまりに耳慣れた曲ばかり流れるんでなんか笑っちゃってましたが。
たぶんこれが今年最後になります。良いお年をお迎えください。
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