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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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2012年に見た映画10本

どうもこんちは。前回エントリで少しお見せしたモノはほぼ予想通りの額で売れました。80点くらい出しましたが、やはり一番金額出たのはピーター・ガブリエルのSACD。有名作の高音質盤はまだまだ高騰が続きそうですね。
 
もう年末も近づいてきたよほ~ということで、恒例の耳ダコ5枚・・・の前に、まずは去年から始めた「面白かった映画10本選」みたいなのから。本当は音楽の方にも合わせて5本といきたいのですが、本数が多いので大目に見て10本ということで。
去年と同様、今年初出の作品はありません。再見のものは外しました。見たのが古いものから並べてます。

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1.ストレイト・ストーリー(1999年・米 デヴィッド・リンチ)



 
奇抜なアイデアと混沌とした作風で席巻してきたリンチ監督が一転、穏やかでシンプルな映像美を作り上げました。こだわり抜いて選んだ俳優陣の自然で深淵な演技が胸を打つのですね、となぜかひとごと。カンヌでパルム・ドール受賞。
 
 
2.抱きしめたい(1978・米 ロバート・ゼメキス)




たしか以前もエントリしたビートルズ映画。あのロバート・ゼメキスの初監督作品です。著作権の関係で、もうDVD化することはないんじゃないですかね、というくらい本人の映像や原曲使いまくり。ビートルズUS上陸の狂騒曲を舞台にしたコメディで、ビートルズに会いたいと願うアメリカの若者が彼らの泊まるホテルに侵入するっつー物語。マニアックなネタがうまく織り込まれてかなり楽しいです。
 
 
3.十月(1928年・露 セルゲイ・エイゼンシュテイン)




世界中の映画監督から今なお賞賛されるロシアの大御所。日本の伝統芸能に魅了され、映画作りにも生かしていたとか。過激なまでにブルジョアを傲慢な階層として描き、大きな橋を跳ね上げるなどスケールの大きさがとてつもないです。革命の時代にふさわしく、鬼人のごとき迫力が一部の隙もなく最後まで。
 
 
 
4.山椒大夫(1954年・日 溝口健二)





中身見るまで「安寿と厨子王」の話とはつゆ知らず。
荘園とかあった時代(適当)、人買いによって母親と引き離された幼き兄妹。苦難の末、兄が奴隷街から逃げ出し、島に流された母と再会を果たすという民話を映像化したものです。音楽の使い方が痺れすぎてめちゃくちゃクールなのはさすが我が国を代表する名監督。池に静かに広がる波紋の美しさ…。
 
 
5.アルファヴィル(1965年・仏 ジャン=リュック・ゴダール)




そんな溝口監督を、はるか遠いフランスから尊敬していたというゴダール。「好きな映画監督を3人挙げてください」と言われ「溝口、溝口、溝口」と答えたという逸話は本当かしら。未来都市を描いたSF映画ですが、ピコーンとかドーカンはありません、やはり。代わりにあるのは、警察署取り調べ室にある過剰な数のマイク、異常に低いボイス。10年後、この世界観はインドの若者が歌うモノクローム・セット「アルファヴィル」へと受け継がれたのかどうだか。
 
 
 
6.サンゲリア(1979年・伊 ルチオ・フルチ)




数あるゾンビ映画の中でも特に有名作で、リズム・ボックスを使ったいなたくもどこか不吉な音楽が最高。圧倒的不利な立場にあり、ジワジワと感染が世界中へ広がる絶望感が悪趣味心をくすぐります。
 
 
7.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年・伊米合作 セルジオ・レオーネ)




西部劇を撮ってきたセルジオ・レオーネ監督による、アメリカ・ギャング団の行く末を描いた超大作にして遺作。出演者にはロバート・デ・ニーロやジェームズ・ウッズ。エンリオ・モリコーネの涙腺を刺激するオーケストラ・アレンジは至高ですね。イエスタデイも流れるのです。そしてギャングものでありながら自分のような堅気も泣けるのは、彼らの子ども時代のストーリーを練りこんでいるからで、ゴッド・ファーザー・シリーズとはまた別物のスケールの大きさがたまらんです。
 
8.エルム街の悪夢(1984年・米 ウェス・クレイヴン)




ぼくの世代にとってウェス・クレイヴンといえば「スクリーム」ですが、もう少し上の年代ではこちらですかね~。公開が自分の生まれた年…。夢の世界で変幻自在、殺し方もド派手なフレディ・クルーガー初登場。ジョニー・デップもスクリーンに初登場。一番ヤバい殺され方してます。
眠ってはいけないという過酷な状況が緊張感を生み、テンポの良さと度肝を抜くアイデアで目を離せない傑作に仕上がってると思います。実に鋭利なポップ・アイコン。
 
 
9.死霊のえじき(1985年・米 ジョージ・A・ロメロ)




映画製作は、時に意図しなかった深い意味合いを生むことがあるようで、このロメロ監督のゾンビ映画はそんな作品の一つだと思います。絶対絶命のさなか「ゾンビと共存しよう」というある科学者のアイデアが発展し、映像の価値に意外な愛憎劇をプラスα。厳しい生存競争で生まれる独善の嵐、そして政治的な対立もヒリヒリしてます。
 
 
10.シーバース(1975年・加 デヴィッド・クローネンバーグ)




大御所・クローネンバーグ監督の初期長編作。これもある種のゾンビ映画、ですが「生死とセクシャリティは切り離せない」と普段から監督が話すようなことが描かれ、おぞましくもあり滑稽でもある不思議。これぞホラーの醍醐味ですね。こういう実直で破天荒な作品をもっと見たいです。
 
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映画だけでなく、他にもめちゃくちゃ面白いドラマ「ツイン・ピークス」を全編見たのも今年。ぼくの好きな「宇宙家族ロビンソン」も廉価版で全記録を追うことができるようになり、なんともうれしい限りです。
音楽ソフトで一番でかかったのは「ビート・クラブ」ですかね。27枚組のボリュームですよ。出た時は国内盤高すぎてドイツから取り寄せました。再生方式が違うので注意を…。そしてま~だ見終わっていないという。今10枚目くらいです。トホホ…。
 
映画とか音楽映像というのは意外と忙しい時に見てる傾向があって、遅く帰って明日早いと思っても、これで終わるのがもったいないから夜中に一本見ちゃおう、みたいになるんです。人生のささやかな清涼剤にいかがでしょう。



ストレイト・ストーリー予告編



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