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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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何者







David Stoughtonという人物による「Transformer」(1968)というアルバム…数ヶ月前にとあるお店でちょっと聞いたら猛烈に気に入り、ちょっと値が張ったけど買ったシロモノ。ところがこれ、ネットで検索してもほとんど情報がないんです。これはUK盤だったんでプライスガイドでも探してみたんですが、名前すら登録されていない始末。

ジャケからしてちょっとオカしい、危なっかしい雰囲気を醸しているんですが、音楽もアバンギャルドと言っていい範疇、とはいえどことなく聞き入りやすいところがこの作品のいいところで、68年といえばサイケデリック全盛期なのにその頃のメインストリームとは一線を画する孤高なサウンドは、別物のサイケ。もっと言えば、時代に耐えうる真のサイケ、みたいなー?Peter Iversの1stとある意味スタンスは似ているのかも…音は別物ですが。

ボーカルを他の人に任せるのも、そのピーター氏の1stと同じ。いくつかの曲ではJohn Nichollsなる女性が歌っているようです…半分くらいはサウンドコラージュ作品になってますが、浮遊感満載のフォーキーな曲も結構あるんです。これがまた一筋縄でいかない、間の抜けた不協和音がカッコイイ。ご本人はギター弾いたり歌ったりですね。この遠くを覗きこむようなジャケット見ながら聞いてると、なかなか陰鬱度増してきますが(^q^)

この人もそうなんですが、他のミュージシャンの名前見ると、どうもアメリカ人やイギリス人のようには思えない…ドイツかどっか?それとも北欧?と考えたものの米英盤以外は見当たらず。よく分からん。版権の名前が「Paradox Music」というのもなかなか。
CDは出ていないのに、MP3では売ってるようで、どういう仕組みなんでしょう最近のデータ販売は。

そんなわけで、もし彼について情報ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示くださいm(_ _)m

※こちらはモノラル盤ですが、ネットに出てるのはだいたいステレオ盤ですね。時代的にもあまりなさげ。



The Sun domes up each day




The Anecdote of Horatio and Julie




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ローリー「ローリーズ・ロックローリー」




前のハルヲフォンに続き、グラムな日本のアルバムをもう一枚・・・もっと時代は進み、1996年のローリー「ローリーズ・ロックローリー」

ハルヲフォンの近田さんは当時テレビやラジオで活躍されてたそうですが、このローリーのギター&ボーカル、ローリー寺西さんも結構テレビ出てましたよね。「笑っていいとも」でフツーに昼から出てましたよ、たしか・・・。

で、僕の記憶では、ローリーさんがピンク・フロイド「狂気」のSEだけの曲のマネをしててすごい面白かった気がするんですけど、ネットで見当たらない・・・全然違う記憶かもしれんです。

しかし96年といえば、日本では小室ファミリーがチャートを席巻してる頃で、こんなマニアックなロックアルバムが大ヒットするはずもなく、ソニーから出たとはいえ苦戦したぽいです。廃盤ですが、中古でそこそこの値段付いていることからもお察し・・・。


頭の曲から長い時間使ってミニオペラやるっていうのが、ローリーらしいユーモアなんですが、直後にカッコいい曲を持ってくるところなんてツボを抑えてるな~と思います。10CC「オリジナル・サウンドトラック」みたいなものですね。

そのカッコいい曲てのが「虹をつかんだお話」というんですけど、モロにクイーン(Ⅱ)をパロってて面白い。イントロはクイーンのギターリフを複数引用してて、これが細部までソックリに仕立て上げていて、さすがだな~と思わされます。

他の収録曲では「白い寫眞館」が中村雅俊のカバー。歌謡曲はグラムの世界と通じるんですかね。大滝詠一と松本隆に捧ぐ曲もあるし・・・。

グラムの幅広い音楽性を抱き込んで、贅沢なつくりになってます。



虹をつかんだお話







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近田春夫&ハルヲフォン




半年くらい前に偶然図書館で3rd(左)を聞いて以来止まらず、これはレコードで欲しいな~と思い続けてようやく2週間ほど前に手にしました。久しぶりに行った個人店の壁に面出ししててラッキー。帯無しですけど再発じゃないヤツです。

そもそも近田春夫を知ったのは随分前で、こんなのが景品で当たった後のこと・・・



随分前にも掲載したことあったような気がしますが、タモリ倶楽部の空耳アワー特番で自分の投稿したヤツが紹介された時のゲストが近田春夫でした。ここでのトークが面白かった。。。

あとは恋のぼんちシートで名前を見かけたくらいでしたが、偶然借りたCDで火がついたというわけです。そーなんですよ!



ということで、写真左が近田春夫&ハルヲフォンの3枚目にしてラスト作「電撃的東京」(1978)、右は2枚目の「ハルヲフォンレコード」(1977)というアルバムです。どちらも素晴らしですが、今特に聞いてるのはハマったきっかけでもある電撃的東京。ほとんどが日本の歌謡曲のカバーというシロモノです。

どこかのコメントに「この時代に日本の歌謡曲をカバーしてるのが近田春夫らしい」とあってなるほどとも思いましたが、ライヴでは英国のビートグループの曲をカバーしまくっていたり、2ndでもゴールデンポップスのメドレーしてたりと、一筋縄ではいかないところがあります。もちろんGSや歌謡曲とビートグループは密な関係ですが…。バックグラウンドは興味深いところ。

解説では渋谷陽一が短文を寄せていますが、近田さんとすれ違いざまにあいさつしたら実は面識がないので無視された、というスゲーどうでもいいことが書いてあります。華麗にスルーしましょう。

僕は日本の歌謡曲には疎いのですが、このカバーされた曲を聞くと、なんと歌詞やメロディの良いことよ、と感心してしまいます。そうして原曲の良さを気づかせる編曲の具合がこのアルバムの肝なのかもしれません。

ロン毛時代からパンク/ニューウェーブへの移行でバッサリ髪も切り、内容もテンポを早めてる曲がほとんど。そして、良いところで原曲にはないギターやキーボードの印象的なフレーズを入れてくる、って感じでしょうか。グラムとニューウェーブの入り込み具合がたまらん。
そして、これは特に重要だと思うのが、微妙に拍を変える部分があることです。それでいて歌謡曲らしいワビサビを崩さない自然さで、後のXTCみたいなことをやってるんでしょうか。こうしたひねくれ方も、近田さんお好みのThe Kinksに精神的に通じるものがありそうです。歌に天性のようなうまさがないところがまたGSぽい味になっている…とこんなこと言っていいのかしら。断然褒め言葉です。

カバーしているのは、平山三紀、沢田研二、ピーター、シャープ・ホークス、フォーリーブスなどなど。一曲だけオリジナル「恋のTPO」というのがありますが、これもカッコいい。意外にも、同時代の歌謡曲もカバーしています。ジャニーズ・ジュニア・スペシャルというグループですけど、このアルバムで初めて知りましたは。

こうしてカバーを聞いた後に原曲をチェックしてみると、素晴らしい曲に聞こえてくるので不思議。選曲のセンスが良かったということですかね? ずっとむかしにDavid Bowie「Pin Ups」をきっかけに原曲集めた時もその良さに感動しましたが、またまたそうした貴重な体験をさせていただきました。TSUTAYAに行くと店内でかかり続けてるパンクカバーみたいのは(アカン)

ついでに、現行CDよりもレコードの方が断然音がいいですね。もちろんCDでも十分に曲の良さを実感できますが、レコードの方がずっと重心が低くて重さがあります。



恋の弱味(近田春夫&ハルヲフォン)





恋の弱味(郷ひろみ)








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A-haのファイナル・コンサートDVD



2010年に行われたA-haのラスト・コンサートの模様を収めたDVD。彼らの地元・ノルウェーはオスロでの公演なんですけど、いやはやすごい人気。何万人くらいいるんですかね? お客さんの年齢層も様々…。再活動以来、出るシングルやアルバムがヨーロッパやアメリカでヒットしてきたA-ha。文字通り「オールタイム」と呼ぶにふさわしい、アルバムごとにバランスよく選んだリストになってます。
 
ステージに上がった面子は至ってシンプル。メンバーのモートン、ポール、マグネの3人の他には、キーボードとドラムのサポートメンバーが一人ずつの計5人のみ。もっと大掛かりにやっているのかと思ってたんですが、これだけのメンバーで彼らの楽曲が再現されることに結構おどろ木どろろ。打ち込みも一部あるのかもしれませんが。それはともかくライヴのグルーヴ感がかなりのもので、初期の曲なんかはこんなに良かったのか、と思うくらい洗練されていたように思います。聴衆のテンションはリストが進むごとに上がってくるし、それに連れて演奏の熱も高まる。最後まで目を離せない至高のライヴ映像でした。
 
自分はエレクトロニクスを表に出す歌モノの音楽はさほど聞かないのですが、A-haはちょいと別、というより、A-haの今(解散しましたが)の存在自体が特異に思われます。50代のグループがエレクトロニクス系のポップ音楽で第一線を張っていることもそうですし、80年代の数多いたエレクトロニクスのバンドの生き残り、という意味でも希少なのでは。
 
ちょっと話はそれますが、このDVDとほぼ同時に手にしたのがDavid BowieReality Tourのライヴでした。こちらは2002年の海外公演でやはりオールタイムな選曲なのですが、個人的にはあまり面白くない出来でした。ボウイは70年代だけでもアルバムごとの音の質が全く違うもので(特にスパイダース脱退以後)、その時々の音質と楽曲を結びつける印象が自分の中で非常に強い。それが、実に今風らしくかなりの巧者がいかにもな解釈で演奏していて、まったくボウイの演奏を見ているという気にならないんです。歌っているのは紛れもなくボウイで、何もまずく歌っているわけではないのですが。結局、その当時出していた曲くらいしかしっくりこない、という感じ。でも、こういうのって昔のバンドの宿命なのかもしれません。ストーンズみたいにドラムもギターも残っていればある程度バンドの音は維持されるのかもしれませんが…。
 
ようやく本筋へ戻るであります。その点、A-haはシンセサイザー主体のサウンドですし、不動のメンバーが健在。さらに、電子楽器の発達が過去の楽曲をブラッシュアップしている。だから、2000年代の曲と1980年代の曲を一緒に演奏しても、まるで遜色ないし違和感もない。何よりもバンドのカリスマ的な魅力をビンビン感じられるってのがデカいですね。いい年のとり方してるし、歌は相変わらずうまいし、ライヴではほとんど喋らないらしいポールも口を開いてますし(爆)
 
実はこのワールドツアーは日本でも一日だけ公演をやってたんですが、たしか水道橋あたりで…。その日は野暮用が入ったかでパスしてしまったんですよね。まさかその直後に解散のアナウンスがあるとは思わなかったので、今となってはかなり後悔。DVDの演奏も良かっただけに。
 
もうひとつ愚痴を申しますと、この映像はソフトの種類が幾つかありまして、ブルーレイはともかくとして、DVD単体を輸入盤で買うのは一番の損。値段は高いしPALですし。冒頭にリンク貼ってる3枚組はCD2枚とDVD1枚(NTSC)のセットで、なぜか単体DVDよりも安い。情強(笑)の自分が華麗に検索して手に入れたのは単体DVDでした。ふう…。



The Sun Always Shines on TV



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Supersister 「Present From Nancy」



Supersister「Present From Nancy」(1970) オランダ

普段行かない土地のレコード屋を見ると、意外なラインアップ、傾向なのを見て小躍りするなんてこともありまして、とあるDeNA魂を感じる地方にあったチェーン店では、欧州のプログレと仕切られたレコードの枚数がなかなかのボリュームでした。
その中には、レコードで探していたSupersisterのファーストも。まぁオリジナルではないみたいですが、近年の盤というわけでもなさそう。多分late70~80くらいじゃないでしょうか。










インナースリーヴまであるとはラッキー。オランダ盤らしいです。

「オランダのソフトマシーン」と呼ばれるようですが、ソフトマシーンの中でも初期2枚に近い印象です。ほどよいシリアスさと毒のあるユーモアを、高レベルな演奏で駆け巡っていく独特なサウンド。ギターレスで、ファズの効いたオルガンやフルートがめまぐるしく騒ぎ立てるというのは今の耳でも十分新鮮でしょう。当時のシングル曲では、エルヴィス・プレスリー風の楽曲を演るなど、徹底した遊び心を持っています。

しかしちょいと調べたら、このバンドの日本版ウィキがそこそこ詳しく書かれているのに驚いた…。英語版より詳細に書かれているかも。

当時の超貴重なライヴ映像と、近年の再結成ライヴで。



Mexico/Wow 1971 Live


Present from Nancy live video at Amsterdam






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1984年生まれ。現在の住まいは千葉県浦安市。

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