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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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モノ・ディラン



ででーん、と新年からたいそうなものを買ったなぁ、と思われるかもしれませんが、これは図書館に寄ったらCDコーナーに置いてあった「Bob Dylan mono Box」です。アルバム8枚分、CD枚数にして9枚組。全部紙ジャケ。レーベルもご丁寧に当時のものを再現しているので、ファーストだけは6つ目ラベル。国内盤は定価が2万円弱くらいだと思うんですが(発売当初の予定では25,000円だったそうで)、誰がリクエストしてくれたのか…。

自分はディラン作品をモノラルでは1枚も持っておらず、せいぜいがシングルで3枚くらいをモノラルで聴いているくらい。このボックス、日本盤は2010年11月…ってことは1年ほど前に発売されたそうで、実は全然知らなかったです。情報に疎くなってますね…。

そんな微妙にマニアックで且つ高価品をこうして公共物として提供してくれる図書館は行政の鑑、ってなるかどうかは別として、僕個人としては年明けから良い思いをさせていただいているんですが、写真を見てお気づきの方もおられるはず。アルバム8枚組のはずなのに写っているジャケは6枚のみ。撮り忘れたとか、写り損ねてるわけではりません。「時代は変る」「ブロンド・オン・ブロンド」のジャケだけが初めからないのです。中身はちゃんと揃ってます。
なんでそんなことが起こるかというと、図書館ではCDを紙ジャケから離して別ケースに入れるようにしているらしく、このボックスも例に漏れず、用意されたクリアケースにCDが。それをボックスに入れようとすると、どうしても紙ジャケがはじき出されるようで、2枚ジャケがないという感じ…。まさか処分したのか。誰かに盗られてしまったのか。それとも、しっかり管理されている?理由はともあれ、唯一の見開きジャケのブロンド・オン・ブロンドが無いのは残念。なんて贅沢は敵、ということで、音盤があればまったく大丈夫というわけです。

ディランのモノ、ステレオ的な評価に疎いワタクシですが、どんな感じなんでしょうね。まだブロンド・オン・ブロンドの1枚目を聴いただけですが、あと4日で返さなきゃならんわけで…。やはりボックスを短期間で聴くってのはおいそれとできるもんじゃないですね。


最後に話変わって余談となりますが、旧ブログの方で日々見た映画の感想を1ヶ月分まとめたものを載せるようにしています。ブクログ/鑑賞メーターという2つのところで映画の感想を残していて、鑑賞メーターでブログに1ヶ月分をまとめてブログ等に移せる機能があったので、それを使うことにしました。旧ブログでは、2ヶ月更新しないと広告が出たり、それに放置なのももったいない感じだったので。これから毎月上げていくかもしれません。1ヶ月分なのでかなり長いですが、速読の練習にでもお使いください。旧ブログへは、このブログのサイドバーにリンクが貼ってありますので…。
久しぶりに旧ブログの管理画面入りましたが、相変わらず更新時に重くなったり、1度ダメだとあとはもううんともすんとも言わなかったりで…。こちらのブログも写真が上げづらいなど苦労がありますが、更新は滞りなくできる分こちらに移ってよかったかもしれません。







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醒めた歪み Iron Butterfly「Ball」











Iron Butterfly「Ball」(1969)


先日、ようやくガスがきました~。しかし下水道の使用が制限されているので不便な生活は変わらず…。しかし、市役所から情報をうけとれるようメルマガを購読していたのですが、本当事細かに、そして迅速に情報が入ってくるので助かってます。
ガスがこない間に活躍したのはコンロなどで使うガスボンベでして、市内スーパーなどではなかなか手に入らなかったのですが、東京で見るとあっさりと発見。ライフラインの何かが復旧できなかったときのためにも、電気で沸かせるティファール的なものや、ガスコンロの準備はこれからのためにも用意されることをおすすめしますです。


で、4月は3月と反動し、忙しくなりそうなので今のうちにちょいとでも。
最近連日聴いてるのはアイアン・バタフライ「ボール」です。傾向的に最近のエントリの延長でもありますが、存在も知らなかったアルバムで、3月末ころに長くレコ買えなかった分、ちょいと多めに買ったうちの一枚で、一番安かったこれを一番聴いているという。高けりゃいいとは限らない。船場吉兆。聴いて頭が…真っ白に…とはいきませんが。

アイアン・バタフライで最も有名なのは、日本でも当時シングルでヒットしたアルバム「ガダ・ダ・ヴィダ」だと思うのですが、この「ボール」は、サウンドトラックを挟んでその次のアルバム。全体を通して3枚目。当時アメリカでヒットしたようで、最高位は3位。「ガダ・ダ・ヴィダ」は最高位4位なので、人気は落ちることなく、上昇していたことをうかがわせます。

昨今のエントリに続きアメリカのバンドで、西海岸はカリフォルニア生まれ。この「ボール」は前作に比べかなりコンパクトにまとめたアルバムで、それでも展開の妙にこだわった曲が多く、どれも面白い曲ばかりです。ギターは目立ったエフェクターの使用が多く、特にファズを多用してますが、他のギターソロのバックで突然鳴らすなど、かなり奇怪な使い方。メロディはほとんどベース任せですが、こちらもかなり動きます。ドアーズのキーボードのような音が終始流れていますが、ブルース度はかなり低く、おもちゃのようなシンプルさで響かせるところがまた良いところ。かなり素っ頓狂とした展開ばかりな上、アンサンブルにこだわらない楽器の演奏で、ツヤっぽいボーカルが上手に出てくるところも面白いですね。冗談ぽさも音のセンスの良さでカッコよくしてるし、実はすごい色々作りこんでるんじゃないかな、と思います。B-1「It Must Be Love」とかシャレた感じもしてて、イマドキの器用なミュージシャンがマネしてそうですが、このスイッチの切り替えたときの痺れってのはやはり彼ら限定ということで…。A-3「Lonely Boy」やB-4「Belda Beast」のダーティな哀愁はイギリスには見られない感じもしますね。どっちかといえば日本的かも。



It Must Be Love



Belda Beast



Lonely Boy





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ルーズゆえ光るフレーズ Moby Grape「Grape Jam」




元々、ブルース・セッションを中心としていたバンド、モビー・グレイプの二枚組セカンド・アルバム「Wow/Grape Jam」(1968)に収録されていたものですが、翌年にはそこから切り離し単体で発売されている、バンドのセッションを収めたアルバムです。
わずか5曲収録、ということで長尺なセッションを中心に組まれてますが、マイク・オールドフィールドアル・クーパーがそれぞれ別の曲でピアノで参加。同レーベル(コロンビア)という関連性もあったのかもしれません。

トム・ヴァーレインも好きなバンドの一つに挙げているモビー・グレイプ。一見、両者の間にサウンドの共通項は見られないように思いますが、恐らくあるとすれば、モビー・グレイプの気の抜けたような演奏の中で飛び出す自然かつルーズなフレーズの数々で、テレヴィジョンではそれを意識的に目に見える形で示し、ソロとなってからはその方向性も含め独自の路線を確立している感があります。
そんなわけで泥系サウンドのはずのモビー・グレイプが意外なところに影響を及ぼしているようで、そういえばモノクローム・セットのビドも好きなバンドにクイックシルバー・メッセンジャー・サービスを挙げるなど、サンフランシスコの音楽が表層的な面以外でもって面白い捉え方をされているみたい…

モビー・グレイプのこのアルバムはセッション作ということで、特にルーズな演奏が続くんですが、浮遊感やサイケという言葉もどこか違う、堕落したようなルーズさで、神経を尖らせない独特な雰囲気の前に、ゲスト参加した名手のクーパーやブルームフィールドも、手数で目立つのが精一杯、という印象。待望のスターとして大型契約しながら、このダルさでいこうという、植木等も驚きの無責任バンドぶりですが、こうした自然的な空気で胸を張るバンドが存在していなければ、その後の感性鋭いミュージシャンたちが生まれるのも危ぶまれたのかもしれない、と考えるとモビー・グレイプは実に貴重なバンドですし、彼らの摩訶不思議なフレーズの数々は時代を超えて生き残るのでは。





レーベルは目が一周してる70年代の再発盤。




Black Currant Jam


~以下、余談など~





月が激接近した瞬間を撮りました。一眼ですらない大したカメラじゃないのでこんな写真で申し訳ないですが…。周りの雲を煌々と照らす明るさに驚きました。



夜の計画停電に備え、ブクオフにて買ってきた手塚治虫の漫画「メトロポリス」を停電中に読んでいたところの最後の一コマ。太陽の黒点が増殖し、そこから発せられる放射線の影響で生まれた人造人間が自分の出自を呪い、メトロポリスを破壊する、というストーリー。原発問題で揺れ動き、その影響で停電中のさ中読みドキリとする話でした。最後は

「おそらく いつかは 人間も発達しすぎた科学のために かえって 自分を滅ぼしてしまうのでは ないだろうか?」


という締めくくり。戦後からわずか4年後の昭和24年に発表されたこの作品。まだ現場では懸命の作業が続いていますが、この現状が一度収束したとしても、疑いや検証、それに反芻といった行為を、原子力問題に限らず、何事にも、自分の余裕のある範囲でいいので、色々な面から考え、思いを巡らすことが重要だと改めて感じました。




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若き地鳴り、咆哮 The Allman Brothers Band「The Allman Brothers Band」





今日初めて夜停電を経験…もっと真っ暗になるかと思いきや、月のせいか対岸の東京からの光のせいか、意外と明るかったので安心しました。サザエさんの最初の方の巻はいつも停電しっぱなしなので、磯野家の余裕ぶりを見習いたいと思います。と話すのは自称都内に務める会社員、アナゴさん(27)。

地震後に街中で耳にしてジーンとした曲は、東京で避難した帰りに入ったラーメン屋の有線でかかっていたジョージ・ハリソン「マイ・スウィート・ロード」で、帰って三枚組「オール・シングス・マスト・パス」を2周するという快挙(?)を成し遂げ、泥サウンドのついでにUSロックに移行しつつあります。不便な生活が続いていますが、なんとなくアメリカ、特にスワンプなサウンドの地に足のついた感じに癒されます。

そんなところでまず今日選んだのがオールマン・ブラザーズ・バンドのファースト・アルバム…ということなんですが、僕は長い間このアルバムの存在を知らなくて、初めて買ったのは去年の夏ごろ。レコ屋の安いコーナーにあったところで見つけたものでした。

買ったものが発売当時の国内盤(サンプル)だったので、日本で発売した1970年当時(アメリカでは1969年)ライナーもあったのですが、その内容は「このバンドはとてもうまい。だけど成功はこれからのアルバム次第」といったことが書かれているんじゃないかと思います。微妙な書き方してるんでホント読む人によって捉え方が違うかもしれませんが…。もっとミクロに確実なところから抜き出すと、売れ線を狙ったようなバンドではなく、演奏がとてもうまいグループ。音楽的主張は次回以降に期待したい、という感じ。 その後の世界での爆発的ヒットぶりからは想像もつかない消極的なレビューですが、昔の新人バンド向けのライナーて結構慎重なのが多いですよね。駄作ぽいのにも慎重で、90年代の、スポンサーであるレーベルに遠慮して何でも褒めちゃうライナーとは違い個人の感想がちょろちょろ出ているのが面白いところです。

当然デュアン・オールマンもいるという、当分続くオリジナルの編成ですが、一曲目が意外なところからのカバー。イギリスのThe Spencer Davis Group「Don't Want You No more」。しかもバンドの看板だったスティーヴ・ウィンウッドが抜けた後のシングル。ブルースナンバーという意味では、オールマンが逆輸入してカバーしたとも取れるかも。



The Spencer Davis Group「Don't Want You No more」



The Allman Brothers Band「Don't Want You No More」


オールマン兄弟は20歳前後でデビューしたにもかかわらず、オリジナルをはるかに凌駕するようなギターの音の強さで圧倒。他の曲でも、渾然とした音の中から耳をつんざくように現れるデュアンとディッキー・ベッツのギターのユニゾンで輪郭がハッキリし、且つデカい音が主役という感じで、グレッグの声はすでに喉をからして振り絞ってます感で熟れたブルース歌手のような歌いぶりでナイスガイぶりが出てます。全部でわずか7曲ながら、その後のライヴ盤での長尺を思うと一つ一つが小粒に感じるスタジオ作ですが、Whipping Postのように短い中に手を込ませた変化多彩な曲もあって、これがフィルモア・イーストでさらに拡大されているという…。
オールマンはそのときの時代を反映するようなバンドというイメージがなくて、パーカッションにこだわったりブルースに難解な変化を加えたりと、他にない独自路線を突っ走っていて、しかも一度解散する70年代半ばまでは、大所帯ながらほぼ不動のメンバーだったというのも驚き。このアルバムも69年ながらサイケデリックやヒッピーな音楽とは無関係な(見開きジャケの中写真はちょっとヒッピーぽいですが)立ち位置にいるような印象を受けます。 何よりも、若さ溢れる音の強さと声の張りがいい具合に響くのがいいですね。最初から渋めですが、ある意味ヤングミュージック。ナウ。



Trouble No More




Whipping Post









アトランティックの見本盤は青なんですかね…これで初めて見ました。




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1984年生まれ。現在の住まいは千葉県浦安市。

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