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炎のドラマー列伝(11) Bill Brudord(Yes,King Crimson etc.)




視野の広さと行きあたりばったりをスタジオで実演できる勘を持つ人


日本のロックファンには最も馴染みの深いドラマーの一人であろうビル・ブラッフォードということです。自分なんかよりもずっと丁寧に追い続けてる人はいくらでもいるであろう人物なので書くのもおこがましいのですが、多数のビックなバンドに参加した経歴があるということでやはり無視することのできない人物ですね。

イエスキング・クリムゾン、フィルコリンズが歌い始めてからのジェネシスのライヴサポート、それにUKパブロフスドッグ…もちろんソロ・アルバムも70年代から出すなど積極的な活動が見られるドラマーで、それだけミュージシャンからの信頼も厚いということなのでしょう。
信頼が厚いということは、やはりリズム感覚が正確であるということも含まれると思うんですが、彼の場合はポリリズムのスタイルを多用していると言われるみたいですね。つまり拍をずらして意表を突くスタイルのことで、クラシックの曲なんかにはよく見られるスタイルです。ブラッフォードが参加した曲で言えば、たとえばYesの「Close to the Edge」が最も顕著かも。スネアを叩く位置が全然一定しないですよね。こうしたプレイはリズム感覚が正確であることが必要とされるようなんですが、どのバンドでもこんな叩き方してるところを見ると、周囲から許されるレベルであるということなのでしょう(爆)
本人の弁では、イエス「危機」あたりから好きなように叩けなくなった、という理由でイエスを辞め、キング・クリムゾンに参加するものの、今度はロバート・フリップに「もうちょっとバンドのことも考えて叩いてくれ~」と泣きの解散を喰らうということで… とにかく自分のスタイルをまず貫く人だと言えそうですね。ちょっとでも自分の立ち位置を退屈に感じるとすぐに抜けたがる。パブロフスドックでの彼の音を聴いてると結構地味ですよね。で、やっぱりすぐ抜けるし…。

そんなわけで我が姿勢崩さず「真から武士よのう」とか劉備から評されそうなブラッフォードですが、スタジオ作の多くが意表を突くドラムスタイルばかりで、しかもその多様性や種類がとてつもなく豊富。ライヴで思いつきでおかずを入れたりリズムを崩す、というのならまだしも、スタジオ作でもかなりはっちゃけてますよね。一筋縄ではやらない、というか。それでもオカズが多いというよりは、あくまで既存のリズムを崩すことを徹底しているというイメージでしょうか。逆のことをしてるのは同時代ではカール・パーマーなんかがそうなのかも。ブラッフォードがおかずをガンガン出してるのはキング・クリムゾンの「レッド」とかかしら… ずっと後の「ディシプリン」になると、逆にポリリズム・スタイルを固めに入っているのは興味深いところですが…

80年代以降はジャズユニットのアースワークス、ほぼイエスのABWH辺りでも叩いていて、彼のわがままなまでのドラムスタイルが揺らぐことはなかった模様です。逆にここまで徹底してやってきたので、あのクセのあるドラムが欲しい、というミュージシャンからはいくらでも声がかかるんでしょうなぁ。


ビル・ブラッフォードのおすすめドラミング曲

Perpetual Change(1971)-Yes






In The Dead of Night(1978)-UK







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