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炎のドラマー列伝(13) Tony Newman(Sounds Incorporated, May britz, Three Man Army, Boxer...)



土台がしっかりした抜群の安定感と緩急自在なバランス感覚


今日は時間があるので、以前から書こう書こうと思っていたTony Newmanで久々のこのカテゴリでの投稿。と、しかしこの人は相当色々なところでドラムを叩いていて、セッションマンとしてはJeff Beck Groupに始まり、David Bowie「Diamond Dogs」Kevin Ayers「Yes We Have No Mananas」T-Rex「Dandy in the Underworld」Mick  Ronson、それに著名なブルースマンたちや、驚くべきことにジーン・ヴィンセントともやっていたらしい…後年の頃かもしれませんが、若くして亡くなっているので貴重ですね。

彼はセッションドラマーとしてだけでなく、多くのバンドの正式メンバーとしてもクレジットされています。彼が一躍スターダムに上がったバンドがSounds Incorporatedで、マージービート吹き荒れる1960年代前半のイギリスで大ヒットを飛ばしたこのグループのドラムスがTony Newmanでした。後にハードロックのセッションを中心に演奏するところから見ると意外ですが、このバンドは健全なジャズサウンドにファミリーチックなユーモアを含んだようなグループとして扱われていて(ただ個人的には色々面白い要素があると思っていますが…)、シングル曲にはクラシック曲のパロディなんかも。ただ、このグループがただの色物として終わらないのはTony Newmanの手腕によるものが大きいと思っていまして、切れのあるテンポとタムを多用した変則的なリズムサウンド、さらに連打をほこるおかずの安定感など楽しい要素をふんだんに含んでいて、バンドのどの曲も彼のどでかいドラムの音がひときわフューチャーされています。余談ですが、ビートルズのライヴの前座として同行していたバンドは、アルバム「サージェント・ペパーズ」にも録音で参加しています。

Sounds Incorporatedで確かな腕前を世に披露したニューマンでしたが、Jeff Beck Groupに参加しアメリカンツアーを体験したことが影響したのか、成功を夢見てVertigoでプログレッシヴなバンドMay Britzを結成。大所帯だったSounds Incorporatedと違いこちらは3人グループ。ファースト・アルバムでは鋭い音を奏でるワザの数々を封印させ、あえて周りの音についていくことを選んでいました。前衛さをわずかに取っ払いハードロックの色合いを強めたセカンドで再び力強いドラムスタイルに戻し、収録曲「In Part」ではヘヴィなジャズを体現したようなドラムソロも。

多分その後にThree man armyに途中参加するも、David Bowieの「Diamond Dogs」に参加するため離脱。次にたどり着いたのが1975年のBoxerというグループ。Patooの中心メンバーであるパトゥオリー・ハルソールが結成したバンドでした。Pattoもジャズロックを漂わせる中でテクニカルな演奏をしているバンドでしたが、ここではかなりシンプルなハードロックに不可思議なメロディを絡ませる展開。それでも意図的にすき間を開いたサウンドの中で、ちょっとバカバカしさを含んだユーモアセンスのあるおかずでバンドの色合いを強めることに貢献していると思います。ちなみに、一番上に貼った彼の写真はBoxerのファースト・アルバムの見開きに写っているフォトから。


トニー・ニューマンのおすすめドラミング曲

8 Mad Grim Nits(May Britz)(1971)
地味な変則フレーズから生まれる凄まじいリズム






ついでに、Sounds Incorporated時代、ライヴでの貴重なドラムソロの数々…って結構上がってますやん。








下の方の動画は、ビートルズの前座のときのもののようです。シェアスタジアム。観客の数と嬌声もすごいですが、バンドのノリもおかしい。4人に何か盛られたんじゃないでしょうか。










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