レコードを 集めてはやし 最上川
レコードショップに通い始めてはや20年弱?この界隈の荒波に飛び込み揉まれるうち、自然に身についた処世術というものがあるはず……。これからレコード屋に行ってみたいという方はもちろん、すでにベテランの方もあるある~(「クイズ100人に聞きました」のお客さん風に)と納得いただけるようなものについて書いていこうかと思います。最低5回はやりたい。
まずは基本中の基本、レコード屋でのレコードの見方です。見方っつっても、展覧会の絵でも眺めるようなウンチクの話ではありません。棚に陳列されたり、箱に入っていたり、運が悪いと地面から平積みされている……数あるレコードをどうすれば効率よく見られるか?という話です。
え、ゆっくり見たいんだから一枚一枚見られればいいじゃない、客だもの、なんて悠長に構えている人もいるでしょう。でもそうはいかないんですね。なんといっても、レコードは重くて大きい。あれをつかんで1枚1枚腕を上げては下げてして全てを見ていると、次の日には二の腕が筋肉痛になります。地面に置かれた廉価盤なんて見ていた日には、腰がやられます。そして、そこを通りたいのに通れない客との仁義なき冷戦もスタートする始末。CDを指でちょこちょこ引っ張って見るのとはわけが違うんです。そんなわけで、最少の体力で、最少の枚数を見ることが目標となるでしょうか。
レコードが箱に入っている場合、どう見ていくか。まず、こちらはスタンダードな取り出し方。
ブレ軽減のためどれも画質は悪いです。
両手を使い1枚1枚持ち上げて確認する方法ですね。自分のアンテナに引っかかったレコードは、完全に取り出して裏面で参加ミュージシャンを確認したり、どこ盤か見たり……なんてことになります。この自分のアンテナを明瞭な状態にしておくことも重要ですが(自分はあんまできてない)、これはまた機会があれば。
で、これを何列も続けてると、かったるくなってきます。体力を温存したい時、そしてレコードを見るのが慣れてきた人は、こんな感じで見ることもあります。中級者向け?
利き手の人差し指と薬指を使い、1枚1枚めくっていく方法です。中指は次のレコードの頭を抑えてめくりやすいようにしておく。レコードの上部しか見えませんが、大抵フロントジャケットの上部にアルバムタイトルが入っているので確認しやすい。スピードと労力において効率が良くなるので、レコード探しが段違いで捗ります。ただ、これはある程度慣れていないと良いものを見落とす可能性があるので、要注意。店行ってはじめから最後までこれで見てると確認がろくにできないから買わずに終わる、なんてのじゃ本末転倒ですから。
最後に、これは上級者向けですが、本のように収納されたレコードを見る際、背表紙を見るだけでチェックできる方もいるそうです。
本屋で本を探すように……なんていっても、レコードの背表紙というのは高さがある上に、タイトルとアーティスト名が上と下で離れているので、目を上下させて見なければなりません。ぼくの場合は、勝手の分かる自宅の棚で精いっぱいですね。これができる方は、ぜひ指南をお願いします。
店によっては平積みしているところもありますが、その場合この見方はかなり有効でしょう。ジュークボックスのように、見たいものだけをピンポイントで探しだして引っ張り出せばいいんですから。
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