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2014年読んだ本10冊

ありのままの私で過ごしていたら、ブログを更新しない夏~2014~となってしまいました。

それでも恒例としている「今年のザ・ベスト10」は1年を振り返る上でも楽しい作業なので、年末ギリとなっていますが始末をつける所存です。

去年からレコードと映画に加え本も選んでいるんですが、今年はその「本」に重点を置き始めたので、格段に数多く読み、記録もつけるようになりました。まずは、今年読んだ本から紹介していきます。


1.エビスさんのパチンコ日記 蛭子能収


テレ東「路線バスの旅」で再ブレイクした蛭子能収さん。彼のマンガや著書が好きでよく読んでいるんですが、1996年に出版したというこの本は、彼の著書で一番面白いかもしれません。
日々のパチンコ行脚で感じたことを挿絵付きで記すだけですが、海外や離島でパチンコをし、他にもパチンコ哲学の披露、今のパチンコにモノ申す的な厳しい指摘など、多彩に攻めています。シンプルですが、隙のないスマートな企画が良かったんじゃないでしょうか。他の本で「エビスさんに怖いことを体験してもらい、それをリポートしてもらおう」なんて投げやりな企画モノがあったんですが、これはつまらなかった。
そして、たまーに出てくるパチンコ四コマが出色の出来です。好きなテーマでマンガを書くんだから、面白さも段違いですね。ぼくはパチンコ店に入ったこともないですが、それでも楽しく読めます。



2.相撲の歴史 新田一郎


「人気復活!大相撲」とまでNHKが喧伝しておる昨今。たしかにチケットは取りづらい、場所以外のイベントも盛況と聞いておりますゆえ、客足が戻っているのは間違いないでしょう。
そんな状況に水を差す(?)かのごとく「大相撲=相撲ではない!」という衝撃の帯をまとったこちらの本。東大の法学者/歴史学者、そして相撲経験者でもある(1994年当時34歳!)という新田一郎さんが書いたものになります。400ページを超える力作であり、かつ学術的な記述となりますので、一度ですべてを理解するのは難しいです。しかし、丁寧に順をおって書いているので流れはつかめます。
神話として残されている相撲からスタートし読み進めていくと、これが意外にも相撲のスタイルが一本化されず、どうにも地味な存在感のままゆるく発展していくんです。それが今のような大相撲(そして認知度が低いもののアマチュア相撲も)になっていくのは、文明開化の反動による社会の保守化、第二次世界大戦の国策、なんてのがどうも関わっているらしい、というダイナミックな歴史へと連なっていきます。手元に置きたい一冊。


3.伊藤潤二傑作集8 うめく排水管 伊藤潤二


お気づきの方もいるかと思いますが、ぼくはグロテスクな描写が好きです。もちろんグロけりゃいいというわけではないですが。その点伊藤潤二のホラー漫画は、ただグロいだけじゃない、あらゆる魅力にあふれています。
とはいえぼくは日々のアンテナの高さがとても低いため、伊藤潤二を知ったのは近年。そんな折に「伊藤潤二傑作集」が順次発売する、ということで昨年半分購入し、後半も一気に手に入れたわけです。
8巻は、不条理な世紀末を描いた「首吊り気球」、歪んだ美へと偏執する「肉色の怪」、暗すぎる復讐劇「土の中…」など名作多し。子どもの時に想像した怖いこと……あの時の感覚がよみがえります。彼の漫画にはよく若いカップルが登場しますが、あからさまな性愛を描くシーンはまったくありません。健全な日常描写はとても古典的なのですが、ホラー描写はそんな平和な生活を切り裂くかのごとく。楳図かずおの影響?



4.永山則夫 封印された鑑定記録 堀川 惠子


永山則夫の「真の」精神鑑定記録発掘、とのことで、しかもそれがテープで残っていたんだそうです。彼の暗い生い立ちに潜む心情の変化が、裁判記録よりも断然生々しく描かれており、ドキュメンタリーとしても読み応えがあります。
著者の方はおそらく死刑反対の立場でもあるジャーナリストなので、読む方にはその辺を汲み取った上でも判断いただければ、という具合いです。




5.「奇跡」は準備されている オレグ・マツェイチュク


長い歴史の中で低迷を続けていた日本フェンシング。それを短期間で底上げしたのが著者であるウクライナ人のオレグコーチです。北京五輪、ロンドン五輪で立て続けに銀メダルを獲得するなど強豪へと導いた敏腕指導者ですが、その方法は非常にロジカル。スポーツ指導者なんだからロジカルで当たり前なんですが、彼は選手との距離を縮め、プライベートの生活まで把握し戦略分析に生かすんだそうです。
日本の野球でも、広岡達朗氏がそんな人だったみたいですね。ただ、彼の場合は強引に探りを入れるもんで、選手から反発をくらい1年しかもたない。もちろんスポ根精神論は(わずかな素晴らしい面も認めつつ)もってのほか、とのことです。他の人で言えば、桑田真澄さんの主張に近いんじゃないでしょうか。
ぼくも自分の経験から、彼のようなスタイルには賛成ですね。練習中に大声出してピシッと立ってれば評価されるなんてめちゃくちゃな話で、今考えたら評価が楽だからそういう指導をしてたんでしょうね。でもそれじゃ教育にならんし、うまくもならんし。




6.読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読 佐藤優


読書の本ってのが世の中にはたくさんあるんですね。今さら知ったわ。ということでテクニカルな速読ものも含め5冊くらい目を通しましたが、最初に読んでほーとなったのがコチラです。
佐藤優さんていろんなメディアで目にする人でして、国際社会などを論じる文筆家です。学生時代から相当数の本を読んできたそうで、どうすればはやく読めて、そして自分の中で吸収できるかってことを書いています。
著者は自分が亡くなるであろう年齢から、あと何冊本を読めるか、ということを逆算します。そうすると人ひとりが読める本の数は大したものではない。少しでも効率よく自分のものとするためには「速読」すべきものと「熟読」すべきものを判断していかないといけない、とのことだそうです。高校の教科書を徹底的に読み直しましょう、ということについて力説してまして、高度なビジネス・パーソン向けの本という趣き。ちなみにぼくはそんなハイエストなパーソンじゃないですけど、難易度高めのことをしとくに越したことはないんで、努力しなくてもできる範囲で実践してます。



7.論文捏造 村松秀


「ありまあす!」と巷でネタにしていたものの、冗談を言うのも気が引ける事態になったSTAP細胞問題。実は数年前に、世界中を巻き込んだ「論文捏造」がアメリカを中心に起こっていたんです。本書はその当時にNHKのチームが番組用に取材したリポートになるんですが、驚いたことに、STAP細胞の件と近似したケースになっています。
こちらはSTAP細胞と分野はまったく違い「超電導」という研究が舞台なんですが、捏造したとされる人物のバックグラウンド、論文のミスがなかなか検証されなかった経緯など、まるで今回の事件に置き換えたと思えるほどよく似ています。ということは、本書での指摘は例の件にも当てはまるわけで、リアルな実感を持って読めると思います。


8.野茂英雄-日米の野球をどう変えたか ロバート・ホワイティング


野茂のメジャーでの活躍をテレビで見て、9歳の自分はめっちゃエキサイトしてました。自分の成長期を振り返る上で、大きなターニングポイントでしたね。野球をやるきっかけにもなりました。
実はもっと小さい時からプロ野球選手では野茂が一番好きでした。彼が登板するかどうか神頼みをして(先発ローテーションなんて知りませんから)近鉄戦を見に行ってました。ただ、その時はプロ野球選手のひとりっていう、至極当たり前な認識でいたんですけど、メジャーで外国人選手を手玉に取る姿を見ると、もっと大きな存在に見えるんです。日本のみならずアメリカでも社会現象!って紹介をされて、漠然とですけど、今考えると「誇らしい」という気持ちを持っていたんでしょうね。日本人が海外でも認められてそう思ったのは、後にも先にも野茂だけでした。
著者はアメリカのスポーツライターで、野茂のパイオニアとしての活躍を高く評価。野茂は日本だけでなく、アメリカにも多大な功績を残したと書いています。ストライキ明けのメジャーリーグに客を呼び戻し、ファンの人種差別的な言動にも我慢を重ねて勝利。アメリカから見た野茂の評価は、日本から見たそれ以上に多面的だと感じます。



9.フルメタル・ジャケット グスタフ・ハスフォード

キューブリック監督作品「フルメタル・ジャケット」の原作小説。図書館で見つけて読んだんですが、これは映画公開直前に出版されたものとのこと。どうやら、それ以来再版されてないんじゃないかという気がします。もったいない。
映画での汚いセリフや構成も原作通りのものでして、翻訳の豊潤な語彙がいいのか、実に気持よく読めます。兵士同士が悪い冗談をずーっと言っていて、そんな中でも戦況がじわりじわりと進展していく。姿の見えないベトナム人スナイパーによって仲間が次々と殺される悲惨な状況になっても、感情を削ぎ落とすニヒルな描写が続いていきます。悲鳴も断末魔も日常のサウンドのように。
偶然にもこれを読み終わった日、映画で使われていた「Surfin' Bird」のレコードを手に入れました。なんという因果、というほどのものでもないですかね……。





10.仲代達矢が語る 日本映画黄金時代 春日太一


仲代達矢主演「切腹」を去年見てこりゃすごい映画だ、となりまして、それから仲代さんが出演する映画を探すのがクセになってます。
これは映画研究家の著者がロングインタビューしたものですが、著者の方が結構若いんですよね。尊敬するあまりインタビュー初日は震え上がったそうですけど、これが時系列によくまとまっていて、とても読みやすい。
終戦が記憶に残っている世代、というのは芸術に対するひたむきさが違うといいますか、今年も菅原文太、高倉健、李香蘭などそうした重さを感じさせる方々が次々と亡くなりまして。そんな状況ですから、映画にたくさんお金をかけられた時代を振り返るには、残された時間が少なくなっていると思わざるをえません。出演作、共演者や監督との交流が、穏やかな口調でよみがえります。黒沢監督、丹波哲郎など変人エピソード盛りだくさんですが、仲代達矢も相当にきてます。



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