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4番、サード、いたち野郎

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炎のドラマー列伝 Mick Avory(The Kinks)



バンドの中でも、そしてドラマーとしても、なぜかまったくといっていいほど注目されることのないキンクスのドラマー、それがミック・エイヴォリー。恐らく名前すらも知らない人も多いはず。

まだ1960年代の前半、キンクスのドラマーには、なんとあのストーンズの現ドラマー、チャーリー・ワッツが入るはずだったらしい。それがストーンズから誘いを受けたことで断ったとかどうとか、いう話です。
そこで、キンクスの所属レーベルであるパイだったかプロデューサーのラリー・ペイジだったかが用意したのが、その後20年以上キンクスでドラマーとして活躍することになるミック・エイヴォリーだった。とりあえずはアイドル要因として連れてきたはずが、髪の毛が短かったことをデイヴ・デイヴィスに馬鹿にされまくったとか…
この二人の確執は後々まで続き、ライヴ中にデイヴに馬鹿にされたミックがシンバルをデイヴの頭に投げつけ、頭からおびただしい出血をしたデイヴを見て、死んだと勘違いして逃亡してしまったとか(笑) 80年代に入っても、カレーを投げつけあう喧嘩があったとか、ジャケンにされては頭に血が上るタイプだったらしい。

とりあえずバンドメンバーは揃ったものの、ドラマーとしての力量が不安視されたため、ファースト・アルバムでの録音参加は見送り。たしかセカンド・アルバムでも録音への参加は見送られたような記憶があります。そんなわけで、ラヴ・ミー・ドゥの録音に参加できなかったリンゴ・スターと同じ境遇を、1年近く味わったミック。
当時、ロンドンでR&Bを演奏していたドラマーの多くがジャズ寄りのR&Bを模倣しており、彼も例外ではなかった。当初から軽快なリズム感とアタックのあるスネアを出してはいたけども、ブルース・ロック色の強いサードアルバム「キンク・コントラバーシー」ではやや浮いた存在に。

それでも、キンクスがフォーク・スタイルを徐々に確立し始める「フェイス・トゥ・フェイス」を皮切りに、ミックのドラミングも段々バンドの音と馴染んでくるわけですな。キンクスの曲にハネるようなノリの曲が増えるにつれ、ミックのドラムも順応。「ヴィレッジ・グリーン」でも「ウォルターを覚えているかい」「蒸気機関車の最後」でのスネア連打でのワビサビ具合はさすがジャズ出身という見事な腕。

しかし、パイからの最後のアルバムとなる「ローラVSパワーマン…」あたりから、エクスペリエンストのミッチ・ミッチェルのような、あのドタバタしたドラムを突如習得。その後のRCA時代のキンクスでは、そのドタバタドラムが続けられ、彼の代名詞的なワザとなっていく。

「あのドラムは難しいんじゃないのか?」と言われることがあるけども、実際は恐らくミック自身も曲のノリに合わせて叩いているだけのものだと思われ、60年代の常套句的なドラムに倣ってのドラミングの一つだと思う。ただ、それがRCA時代の、バンドが混迷した感じをいい具合に引き出していて(笑) 無茶しているんだけれど、これがいい味になっていたりする。
実際、キンクスファンが集う某掲示板を見ると、「あのミックのドタバタしたドラムが好き」というファンの書き込みが多かった。キンクスのサウンドとしての肝が、あのギターリフから、実はミックの叩く浮ついて印象に残るドラミングに移行していたのかもしれない。
浮ついているといっても、RCAからの最初のアルバムだる「マスウェル・ヒルビリーズ」での彼のドラムは凄く好きです。スワンプとでもいうべきか、ヴォードヴィルとでもいうべきか、あのアメリカの遠景的な音楽に実にマッチしたドラミングをしている印象があって、ここでの彼のプレイは圧倒的に良いと感じています。

アリスタ期にはパンク期に入るキンクス…当然ミックのドラムも修正を余儀なくされ、「ロウ・バジェット」では激しい8ビートを叩くのに苦労するミックの姿が浮き彫りに。明らかに慣れきっていない感じが耳で拾えるはず。
それでも次のアルバム「ギヴ・ザ・ピープル…」ではすっかり修正できているのは、さすが長年バンドで食ってるだけあるな、という印象で、この頃にはデイヴとともにファッションもすっかりパンクになり、タンクトップのお姿に…。

結局、レイデイヴとの長い確執が原因で、ロンドン・レーベルに移る頃にバンドを辞めてしまい、その後は元エクスペリエンストのベーシスト、ノエル・レディングらと小さなクラブで演奏をしていたとか。キンクス再結成(オリジナル・メンバー)の話にはノリノリと噂される彼ですが、果たしてもう一度日本で彼の姿を拝める機会は訪れるのか…

ミックの私的ベスト・テイク[:グッド:] :20世紀の人
「マスウェル・ヒルビリーズ」の冒頭に収録された曲。レイとのアコースティックとの絡み方も抜群なら、デイヴのスライドとの相性も最高!サビで一々あるドラムソロでのドタバタ具合はここでも健在。ドラムの音も凄く硬くて、好きだなぁ。


マスウェル・ヒルビリーズ(K2HD/紙ジャケット仕様)
マスウェル・ヒルビリーズ(K2HD/紙ジャケット仕様)
ザ・キンクス

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