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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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Tagesの5枚セットCD

3週間くらい前に海外に注文したスウェーデンのビート・グループ、Tagesの5枚セットCDが、昨日ようやく届きました。


はじめは某ショップの通販サイトから注文したんですが、1ヶ月経っても入荷せず強制キャンセル。仕方なく別の方法で海外通じて頼みそこから3週間…。しかしその某ショップの店頭でフツーに売っているらすぃ…在庫あるやん! 訴訟も辞さない、なんてことはないですが。
最初普通のCD1枚を頼んだときと同じくらいの厚さのものが届いたので大丈夫かいな、と思ったんですが、ちゃんと5枚入ってました。紙質はあぁ、という感じですが、オリジナルの形のジャケ&裏ジャケも印刷してくれているのは有り難いですね。

しかしよく分からないのがレーベル面…


ゴールド・パーロフォンならぬゴールド・キャピトルみたいになってます。なんてこった。

ちなみにこの5枚については最近国内盤がオール紙ジャケで出たとのことで、もちろんジャケの質感等違うのですが、国内盤1枚の値段でこの5CDセットが買えてしまうという。うーむ。


オリジナル作品は4枚目「Contrast」を持っていただけなので(しかもボロ盤)、それ以外のアルバムを聞くのはお初。印象的だったのは、結構黒人ソウルの曲をカバーしていて、その色が徐々に濃くなっているところでしょうか。ファーストはまだオリジナル曲が少ないですが、ジョニー・キッドのカバーが入っているとは! 曲はこれまた抜け目なく「Doctor Feel-Good」。ケレン味のあるギターの音からしてすでに只者ではない雰囲気が。
サード「Extra Extra」では、同期のビートグループを強く意識しているのか、Easybeats「Friday on my mind」Small Faces「Understanding」のカバーも。次の「Contrast」から「Studio」にかけて独自のサイケ路線を固めていった、という感じでしょうか。この5枚までの間、なんと丁度2年という駆け足。この頃のバンドサウンドの変遷は凄まじいですね…。

自分としても意外なのですが、特に気に入ったのがファースト。音は多分一番悪いですが、ちょうどこういうモロなビートサウンドに飢えていたようで、いい感じにハマりました。もちろんそれだけでなく、変わり種且つ良い曲を占めるStudio、それにcontrastは改めて完成度の高さを感じました。



Tages「Understanding」






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非英米圏の深い森 The Matadors「The Matadors」



どうもご無沙汰しておりました。

なぜご無沙汰してしまったかというと、実は最近映画を寝る前に観るのがマイブームになってまして、マメな性格なのか、観終わった後にブクログに感想書いて寝る、という夜の生活が続いています。ブログ横にブクログのブログパーツを付けてみたので、あやつはこんなのを観たらしい、とご笑覧ください。ちなみに今まであんまし映画は観ていないので、なんちゃらの手習い、てヤツですか。

そんなわけでブログ更新前に寝てしまう生活が続いていたのですが、その間に面白い収穫もありました。電車でちょいと行ったところにある某レコ店はごく稀に非英米圏(西欧も除く)のレコードをまとめて入れることがあって、前に行ったらちょちょいと入っていました。何かのついでに入ってきたようなものばかりのようで、結構お安めです。上の写真はその一部ですが、半年くらい前にも入ってきたときは、ブラジルの詩人であるトン・ゼーのシングル盤をまとめ買いできました。

中身は分かりようがないので適当に漁ってきたのですが、今回その中でも唯一ピンときて手にしたのがThe MatadorsというグループのLPです。






The Matadors「The Matadors」(1968・チェコ・スロヴァキア)

チェコ・スロヴァキアは旧共産国ですが、こんな英国センスに溢れたレコードがあることに驚き。と、いうわけでビートサウンドなレコードです。全曲英語詞。

この「Supraphon」というレーベルは国営レーベルだそうで、なかなか気高いロゴマーク。内側に刻まれた品番はちゃんと機械打ち。ジャケットはペラッペラの紙で、ちょっと和紙みたいな感触。手持ちのは底が完全に破れ、上部も欠けているボロジャケ。盤もかなりの傷ですが、盤が持った感じ重かったので、うまくかかるんじゃないかと思い、購入。再生はまったく問題ありませんでした。ステレオとモノラル両方出ていたようですが、手持ちはモノラルです。

音は相当悪いんじゃないかという予感もあったのですが、想像を超えた良さです。同時代のイギリスのレコードに比べたら音域にもろさを感じますが(高音でビビったり低音で入りが悪くなったりなので、プレスの問題かもしれません)、ビートグループに必須の荒削りな迫力は申し分ありません。音がガッツリ前にきますし、声も息遣いまでよく聴こえます。

ようやく内容。本作は前身バンドがドイツなどでの遠征活動を経て改名後、本国で出された唯一のアルバムだそうです。演奏も相当なものですが、アレンジのクオリティもかなり高いものです。イギリスのロックやブルースを下地にしたものが多いですが、英国や米国のそれとは一線を画す異端さが感じられます。A面最後に収録されたオリジナル曲「Extraction」は「聴かせる」コンクレート音楽、といった風情で、創造性の高さがここで聴いてとれます。コンクレートといってもほとんどギターノイズのようですが。

こんな曲があるくらいなので、甘いナンバーは皆無で、ガレージ系のサウンドが中心。A-3でスモーキー・ロビンソン「My Girl」、A-5「I'm So Lonesome」はジョン・メイオール、B-5「It's all over now, baby blue」ボブ・ディラン(バーズのサウンドに近い気がします)、B-6「You'll be mine」ハウリン・ウルフと、バックボーンを身近に感じさせるカバーもあります。B-2の「Hate Everything Except Hattered」はオルガンを土台とした、アニマルズ風のスローナンバー。「朝日のあたる家」のような哀愁溢れる曲。スモール・フェイセズが奏でたような感動的なB-4「I must hope」、これまたオリジナルのB-3「I feel so lonely」は、重心低いピアノ&ギター・ブルースをバックに語りが入ったりとかなり面白い作り。

そんなわけで数多のビートグループを排出してきた英米にひけを取らないどころか、オリジナリティで凌駕する面もあるこのレコードですが、グループはこの後、メンバーの相次ぐ脱退と新加入を経て、ドイツで解散となったそうです。



It's all over now, baby blue(Dylan)




I Feel so lonely

メンバーのほとんどが若返ってますが、近年のライヴ映像らしきものも色々youtubeで見つかります。

また機会あらば、上の写真のレコなどから取り上げることがあるかもしれません。


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劇場版「ドラえもん、のび太の人間の証明」

つい先日、ジョー山中さんが肺がんのため64歳で亡くなられたそうです。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011080700076

フラワー・トラベリン・バンドを経て、1977年にソロとして同名映画の主題歌を担当した「人間の証明のテーマ」が大ヒット… 自分がリアルタイムで見る機会は少なかったのですが、毎年年末に行われるニューイヤーロック・フェスティバルの映像で歌う姿を見たりしてました。上海でも同時開催された時があって、自ら上海に赴いて歌っている姿も印象的です。

で、この「人間の証明」というのは角川映画で、推理小説を元にした映画なんだそうですが、映画の映像やテーマ曲などを見ているときにあることに気づきました…。
この映画には有名なセリフがあって、その内容が

「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」

というもの。これはジョー山中歌うテーマ曲でも英語で歌われています。元は西條八十の詩だそうですが…。

どこかでこのセリフを見たことがあるなー、と思い、そして思い出しました。


↑クリックすると拡大されます

さすが映画ネタに敏感な藤子F先生! この漫画で麦わら帽子なんて言葉が出るのはここくらいだな、と思ってはいたのですが、うーむ、これは「人間の証明」が元ネタと考えて間違えなさそうです。映画の方は1977年10月公開、この漫画は1978年3月が初出。 ちなみに、この漫画のお話は「あの日あの時あのダルマ」という話で、超感動巨編です。こんなコマが出る割には。
藤子F漫画は映画のパロディが色々あるのですが、ドラえもんでもこんなモロに使っていたとは。まだまだよく探せばあるかもしれません。


実は、ジョー山中さんの訃報が入ったほぼ同日、ドイツのミュージシャン、コンラッド・シュニッツラーさんも亡くなられたとのこと。74歳。

http://www.fancymoon.com/mrs/index.php?e=291

自分が思った以上の年齢でした。タンジェリン・ドリームやクラスターの初期メンバーでもあったシュニッツラー。電子音を操り、束縛を受けない自由なパレットで真摯に混沌とした音を紡いでいく様は、ドイツ音楽に付随する独特で知性的なイメージをもたらしたように思います。

お二人のご冥福をお祈りします。
















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宇都宮レコード Latte Miele, Pink Floyd

こないだのエントリの通り、先日宇都宮のレコ店で買い物してきたわけですが、本日はその一部を…。







Latte Miele「apuile e scoiattoli」(1976・伊)

前回エントリの写真にも載っている「受難劇」は予算の都合で手に入りませんでしたが、同じバンドLatte Mieleの3rdアルバムである本作を手に入れました。まぁしかしなんちゅージャケだ、という感じですが、普通にCDでもこの形で出てるみたいですね。その肝心なCDもアマゾンにはあまりなさそうですが…。

前作までの荘厳なまでな世界観とは違い、ジャズやフォーキーなサイケ、シンフォニックなどあらゆる要素が含有され、それまでと比べるとややこざっぱりとしてます。それでもさすがイタリアのバンドというべきか、B面は1曲のみの大作だし、ツインキーボードでのオペラ風音楽「opera 21」での展開の高まり…派手なのに破壊的でないのもプログレの真髄でしょうか。そして、テクニシャンならではの音の粒のしっかりした感じ、これもまた感動的です。いやぁ、素晴らしいアルバムです。




apuile e scoiattoli




opera 21



ついでに変わり種をもう一つ…







Pink Floyd「The piper at the gates of dawn」(1967)

いかにもダメな作りをした感じのピンクフロイドのファーストアルバムのUSオリジナル盤です。ずっと昔に札幌の店でも見かけたけど、あのときは高くて買えなかった…。レーベルはTower Recordということで、検索すると非常にややこしいことになります。恐らくキャピトル系のレーベル。ニルソンの初期作を集めたアルバムもこのレーベルから出てます。

しかしひどいもので、ジャケの上部は白く「STEREO」なんて書かれちゃうし、レーベルにはアルバムタイトルも入れられてないし…。

そして何よりも驚きは収録曲順。

A面
see emily play
pow R toc H
take up the stethoscope
lucifer sam
matilda mother

B面
the scarwcrow
the gnome
chapter 24
interstellar overdrive

オリジナルと曲順まったく違います、というか、頭にアルバム未収シングル曲「see emily play」を入れていまして、米盤ならこれは平常運転なことなのですが、案の定擬似ステレオ。国内盤の再発もこの曲が入ってたと思うのですが、あれはモノラルだったか…? しかし2曲目以降は鮮度もよく、迫力あるなかなかいい音します。
しかし、このアルバムは両面ともに、始まりと終わりを締める曲が実に印象的なのでそこを押さえるのが肝要だと思うんですが、ここでは完全に無視されてます。通常ならB面頭にあるはずの「interstellar overdrive」がアルバムのラストを飾っていますが、次の曲につなぐためのギターをいじる音が急に消えて終わるという残酷な仕上がり。 今でこそ、本作が本来の形でたくさんの人に聴かれているのでこういう曲順で聴くのも面白いちゃ面白いのですが、本人たちからしたら何やっ天皇、という感じだったでしょうね。元々長い曲をこうしてコンパクトに演るよう言われた上この始末…
興味のある方はこの順番に並び替えて聴いてみるのもまた一興かもしれません。






↑MP3なら随分安いすね…



↑ウワサの新リマスタ盤のようです。


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カッコつけない美メロ Supersister「Present from Nancy」



Supersister「Present from Nancy」(1970)



夜逃げ成功、ということで早速レコネタで、でもCDですが…。オランダのバンドSupersister「Present from Nancy」です。最初のアルバムみたいです。これまた思い切ったジャケで、こんな偏屈なフロントカバーですが一応れっきとした大レーベル、ポリドールから当時出たアルバムなんだそうです。

メンバーはRobert Jan Stips(keyboards, vocals), Sacha van Geest (flute), Marco Vrolijk (drums) and Ron van Eck (bass)という編成。キーボード主体で、カンタベリー系の様々なバンドを思わせるようなジャズロックが聴ける…という感じですが、国も人脈も違うので、同じような感じかというとまた違うわけで、Supersisterのここでのメロディは分かりやすく、はっきりしていて、ドラムがちょっと変わった叩き方をするのもこのバンドの独創性に一役買っているような気も。
ギターレスのバンドなんで、歪む音がキーボードしかないんですが、それでも結構重め、というか低音域で展開する曲が多いので、やはり雰囲気は重い感じが。遊んでるようなふざけたような歌やリフが突然出てきたり、曲へのアイデアは独特なユーモアに溢れていてかなり楽しいです。そういう意味ではブリティッシュ勢のようなところもあるし、当時イギリスでちょっとした人気になったのも通ずるところがあったからかもしれません。このアルバム後にはエルトン・ディーンとツアーもしたんだとか!?

このCDのボーナストラックに、当時のシングル二枚の両面、計4曲も収録されているんですが、そのうちの一つでA面曲の「Fancy Nancy」は完全にエルヴィス・プレスリーを意識した曲で、なんでこんな曲でシングルを出したのか謎ですが、歌声もバックコーラスも結構似せてるところがまた面白い…

クールで無機質な感じのユーモア満載ですが、メロディが追いやすいので、そうした組み合わせ方は面白いし聴くのにも刺激になります。74年までの活動ですが(2000年代に再結成作あり)、アルバムはコンスタントに出てたみたいなので、他のも聴いてみたいですね。




Mexico(Live Ver.)


Metamorphosis


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1984年生まれ。現在の住まいは千葉県浦安市。

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