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書籍 「クラフトワーク~<マン・マシーン>とミュージック」

 
JUGEMテーマ:音楽





「クラフトワーク~<マン・マシーン>とミュージック」
著者:パスカル・ビュッシー
訳者:明石政紀
水声社
初版:1994年
ページ数:264(本編)
価格:定価2884円


読みやすさ
(文章):           ★★★★☆
(構成):           ★★★★☆
読みごたえ:      ★★☆☆☆
初心者にも安心:★★★★★
マニアック:       ★★☆☆☆
オリジナリティ:   ★★☆☆☆

オススメ度:    ★★★☆☆



長い間お休みしていたので、もう一つ軽くいきましょう。ということで、ありそうであまりないのがクラフトワークに関する日本語訳で出された書籍。こちらはそんな数少ないクラフトワークに関する本の日本語版。全体的にはバイオグラフィ的な側面がほとんどで、あとは著者からした各作品の評価、ドイツのロック音楽であるという観点から、イギリス、アメリカ、そして意外にも日本との関連性についても著者の考えが広く書かれています。

こんな本を紹介しているからといって、別段僕がクラフトワークファンというわけでもなく、オフィシャルでCD化されていない初期三枚はとても好きなのだが、あとは「アウトバーン」がややいいかな、というくらいで、それ以降は特に好きというわけでもないという…そんなわけで、個人的には初期のあたりを知りたくて読んだ、という具合。もちろん全編通して読了しました。

多くのドイツのポップ・ミュージックがイギリスの市場を意識し英語で歌われたりタイトルも英語でつけるのが主だった60年代、もちろんドイツ語で歌っているポピュラー歌手やロックバンドというのもいたのですが、なぜかそういったことは無視されて(爆) グループ名、そして自身の曲名をドイツ語で名付けたのはクラフトワークの快挙の一つである…という感じで始まります。 恐らくはワールドワイドな活躍をしたグループに限っての発言ではあると思います。タンジェリン・ドリームは英語ですし、カンは英語や日本語でも別の意味として通じるように名付けられ、アモン・デュールⅡは曲名はどれも英語とか…など。イギリスやアメリカなど英語圏の国へのアピールを、敢えてドイツ語で挑戦しようとした意気は確かに他にないものかもしれません。しかしほとんど歌っていたわけではないので、本当に曲のタイトルくらいに限られてしまいますが…

このあたりからも見受けられるように、本の中ではクラフトワークがかなり高く評価されています。高く評価するのはいいんですが、他のドイツのグループやエレクトロニク系のグループの多くがケチョンケチョンに書かれていたり(爆) 確かにクラフトワークには徹頭徹尾守ってきた、彼らなりのプロ意識があり、それによってカリスマ性と売上の高さの両方を確立してきた側面が強く、それは実に個性的だし、クラフトワークの主軸の二人(ヒュッター&シュナイダー)が構築した創作活動における哲学であるといえるでしょう。
しかし、この本はそうした彼らの哲学にべったり沿って書き進められているところがあり、ところどころで疑問を持たざるを得ません。実によく褒めているので、どのアルバムについても良いように書かれていて、読んでいるこちらは聴きたくなるような気持ちになるのですが、聴いた記憶がある自分としてはどうも複雑な印象を抱くのでござんした(爆)

付録として、クラフトワークの各作品についての資料があり、これはアルバム、シングルなど各国での品番など書かれていて、重宝するかもしれません。

本のどこかではたしかこんな感じのことが書かれていました。
「(売上は別として)プレスリー、ビートルズに次ぐロックの新しい転換点は、クラフトワークの登場であることが明らかである」
本当にそうかどうかは、これからの世界中での議論に期待するといたします…。



 
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