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書籍 「ポップミュージックで社会科」





「ポップミュージックで社会科」

著者:細見和之
みすず書房
初版:2005年
ページ数:158
価格:1300円(税抜)



読みやすさ
(文章):★★★★★
(構成):★★★☆☆
読みごたえ:★★☆☆☆
初心者にも安心:★★★★★
マニアック:★★★☆☆
オリジナリティ:★★☆☆☆


オススメ度:★★★☆☆


タイトルは昨日紹介した「ロックミュージックの社会学」とクリソツですが、中身、論調はかなり異なります。この本は実は昨日図書館で借りてきて読んだんですが、数時間で読み終わりました。文字数が少なく話し言葉で書かれていて読みやすいと思います。

著者の方は大阪府立大学の助教授。また学者さんですね。専門はドイツ思想で、詩人でもあるとか(爆) ということは文学を主に研究してるんでしょうか。この本自体は容量は少ないですが、参考文献もそれなりの数が載っていて、この本を書くことを前提に行われた三度の講義をもとに完成させたんだそうです。

そんなわけで、自身は音楽は専門外…と記した上で、紹介されるアーティストはジョーン・バエズ、ボブ・ディラン、ジャニス・イアン、友部正人、中島みゆきとなります。
基本的には取り上げた曲の歌詞を分析し、その歌詞が出来あがった背景にある社会事象がどう詩的に捉えられているか、というような展開が中心で、最終的にはどのアーティストも繊細、かつ大胆なラヴ・ソングも書いていて、一見相反するような二つの種類の曲が、彼らの中では等間隔のものとして捉えられているのではないか…(個人的にはここはちょっと飛躍してるんじゃないかと思いましたが)みたいなところに落ち着いているんじゃないかと思います。しかし凄いのは、最後の最後には中島みゆき「地上の星」←NHKのなんちゃら、っていう番組の主題歌でした と民謡、ジョーン・バエズ「ドナドナ」が意外な形で結びつくという…

それにしてもさすが詩人というべきか、歌詞の表現に対する嗅覚がとても鋭くて、そういうのって案外CDのライナーとかでは扱ってなかったり、的外れだったりするんですが、こちらの本では平易な説明ながら筋が通っていて、うんうんうなずきながら読む箇所多数…。

ここではアメリカと日本のアーティストしか紹介されていませんが、どの人もソロで活動しているシンガーソングライターばかりですね。タイトルにある「ポップミュージック」というよりSSWという枠だと輪郭がさらにはっきりしたかも。
しかしいくら詩人とはいえ、歌詞の解釈というのは最終的には正解に辿り着くということは誰にも出来ないと思います。「歌詞に意味なんてないよ」て作曲者に言われたらそれこそおしまいですけど…。しかしもしそうだとしても、歌詞に幾重もの捉え方ができるようにするのも作詞家としての力量でもありますし、作曲者の手元から離れた瞬間、歌詞の意味はリスナー一人一人に委ねられるわけですから、それこそ各々が(この本の場合は研究を生かしながらですが)妄想を拡大させて好きなように捉え、できればそれを説明できることが、プロブロガーへの第一歩になります(大嘘)
最近NHKで始まった「ブラタモリ」でタモリが「人生は妄想なんだから」とぼやいていましたが、至極名言だと思います。



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