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邦楽の鋭い切れ味 武満徹、小澤征爾「ノヴェンバー・ステップス」

武満徹、小澤征爾「ノヴェンバー・ステップス」(録音1967年、1969年)





CDのみでしか持っていないのでいつものような写真は割愛…とかはともかく、現代音楽界にその名を轟かせた武満徹の有名盤です。この作品を機に世界的な名声を得るようになったそうで…。

クラシック音楽に邦楽を投入した、ということでも有名ですが、ここで使われている琵琶(鶴田錦史)と尺八(横山勝也)という組み合わせ自体が邦楽の歴史でも類を見ないものだったそうです。
クラシックを邦楽で、といっても、三味線+ロックバンドの感じとは次元が違うもので、武満徹本人曰く

「オーケストラに対して、日本の伝統楽器をいかにも自然にブレンドするというようなことが、作曲家のメチエであってはならない。むしろ、琵琶と尺八がさし しめす異質の音の領土を、オーケストラに対置することで際立たせるべきなのである」
「洋楽の音は水平に歩行する。だが、尺八の音は垂直に樹のように起る」


とのことで、いやぁ、凄まじい名言ですね。そんなわけで、タイトル曲「ノヴェンバー・ステップス」は変質的なオーケストレーションでありながら、その中でさらに異彩を放つのが琵琶&尺八の音色ということのようです。ピンク・フロイド「原子心母」のスタートをさらに切れ味鋭くしたような混沌から始まり(原子心母は現代音楽からヒントを得た、というのも時代の近さからうなずけます)、曲中の多くは邦楽がフロントへ、というのも邦楽の音が「垂直に起る」ゆえの錯覚かもしれませんが、結構目立ちます。しかも美音を奏でるための技法とは異なるようなエネルギッシュさゆえ、尺八のやや詰まったような甲高い音や吸い込む音なども楽曲の一つに。 小澤征爾の指揮でインプロヴィゼーションがコントロールされ、絶妙な「すき間」が次々と展開される様が素晴らしいですね。




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