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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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映画での音楽(17) 「ハイランダー(Highlander)」(1986)




クイーン
のアルバムA Kind of Magicの収録曲はすべて「ハイランダー」のために書き下ろされ、そのほとんどが使われています。インタビュー映像のうろ覚えですが、ハイランダーの監督ラッセル・マルケイがクイーンに12曲作ってほしいと要請したところ、メンバーからはそれをはるかに超える数の新曲が提案されたそうな。果たして監督にとってそれが本当にありがたかったかどうかは謎ですが() こうして多くのクイーンの曲がハイランダーで使われることになったということです。

 

バンドがかかわった映画の中では最も商業的に成功したものではないかと思います。ストーリーは興味深いもので、現代と中世(過去)の二層を織り交ぜるように話が進みます。主人公の男は大昔に生まれながら不老不死の種族であるため、現代まで生き永らえている剣士。しかし、ある時を境に、その種族同士で剣を交えなければならない掟があり、それが現代の市街地で突如繰り広げられます(不死だけど首をはねれば死ぬらしい…)。生き残ることが許されるのはたった一人という過酷な状況で、誰が勝者となるのか。

 

話自体は惹かれるものがあるんですが、色々と気恥ずかしいシーンや整合性の厳しさから決していい映画とはいえないかな…というのがぼくの感想です。ということでクイーンの曲がどんな風に使われているかってことなんですが、以前に見た「フラッシュ・ゴードン」と違い、楽曲を大胆にサンプリングして流しているのに驚きました。オープニングで流れるPrincess of the Universe」(PVで主演のクリストファー・ランバートを出演させ、映画のシーンと合成させている)ではメロの楽器のパートだけを繰り返し流したり、A kind of magicも楽曲から切り離した音を使っているようです。OPはバンドのコーラス術がサスペンス的な空気を醸し出していてなかなかいい感じ。他のいくつかの曲はカーラジオなどに忍ばせたりして登場しますが、特筆すべきはフランク・シナトラで有名なNew York, New Yorkのカバーが聞けるトコでしょうか。わずかな時間ですが。






Highlander Theatrical Trailer



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映画での音楽(16)「ツイン・ピークス(Twin Peaks)」(1990)





タイトルは映画てなってますが今回はTVドラマです。

ツイン・ピークスという海外ドラマに激ハマリしていた、というのは去年くらいに書いたと思うんですが、まぁそのうちに見つかるだろうと思ってなかなか100円で拾えていなかったドラマ版ツイン・ピークスのサントラCDを近所のブクオフで見つけました。

放映当時は子どもだったのでオープニング映像で流れる曲くらいしかリアルタイムでは覚えていないんですが、サスペンスの雰囲気をシンプルなメロディで醸しだすクール・サウンドが実にカッコいい。そして当然、ピアノによる絶妙な転調が涙を誘うED「ローラ・パーマーのテーマ」もこのシリーズになくてはならない曲ですね。アルバムではこの2つの曲からスタートします。

他の曲はいかにも調査中って感じの「Audrey’s Dance」や、時たまクラブ・バーで登場し歌うジュリー・クルーズ「The Nightingale」「Into The Night」、「Falling」などありまして…。好評のため引き伸ばされて30話近くにも渡るシリーズになりましたが、あまり多くの音楽を使用していないです。そのおかげでコンセプトがぶれることなくドラマの世界がまとまっているんだと思います。

見ている時は気づかなかったのですが、CDを聞いているとほとんどの曲がオールディーズ・テイストな音を散りばめているなぁと。冷ややかなシンセが目立つのでつい聞き過ごしていたのですが、テープエコーをふんだんに効かせてアームでがんがん揺らすエレキ・ギター、フィンガースナップ、懐かしさがほのかに香るドゥー・ワップやジャズの空気…。

作曲/編曲を担当したアンジェロ・バダラメンティは、このドラマの監督であるデヴィッド・リンチ作品になくてはならない存在で、やはりともに音楽面で携わった「ブルー・ベルベット」でも大胆にオールディーズ・ナンバーをぶち込んだりと、その方面には何かこだわりがあるのかもしれないですね。リンチ作品には革ジャン着たロックンローラー風のキャラがよく出るし!もちろんリンチの映像で使用される音楽はそれだけにとどまらないですし、その時々の映像にハマるものならノイズでも何でも厭わない、というような人物ではあるのですが、オールディーズの音楽はリンチにとって大きなウェイトを占めているような気がします。今はまた別かもしれませんが…。



登場人物のラインアップがありますが、全員ではないぽいですね。オカマ役やったデヴィッド・ドゥカヴニーいないし…。



Twin Peaks Theme



Into The Night




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映画での音楽(15) 「ハイ・フィデリティ(High Fidelity)」

先日、7年近く使ってきたDVDのユニバーサルプレーヤーを買い換え、ブルーレイのユニバーサルプレーヤーにしました。SACD聞けてHDMI端子つなげられてブルーレイでPALもオッケー、というのを探すのに一苦労でしたが、灯台下暗し。最も安い部類でそんな便利なハードを発見しました。

なんで突然ブルーレイに、ということなんですが、こんなものが発売予定となると、これは致し方ないですね。



大名作と言われながら、DVDでは単体で出ることもなく、1~3まで収めたボックスも廃盤状態だった「スキャナーズ」です。これがブルーレイでしか出ないようなので導入した、こういうわけです。

んで、早速つなげてTSUTAYAでブルーレイのソフトを借りてみました。じゃーん。




黒くて分かりづらいですが、テレビ台の中の上段です。前はここに全部収まってたんですが、仕方なくビデオダビング用のDVDレコーダーはテレビの下に直接設置。というか、最初に見るブルーレイが画質的にあまり意味のないものでいいのか…とも思いましたが。何の映画かわかった方には白いギターを差し上げます。


ブルーレイ初日からこんな映画を見たりしているからぼくという人はうだつが上がらないのですが、やっぱりそんな映画があるもので、それは2000年に公開された米映画「ハイ・フィデリティ」です。



まさにレコードマニア向けの作品。中古レコード店を営む主人公の間抜け気味な恋愛ものです。男の性というのかマニアの性なのか、いつも彼の恋愛はうまくいかないわけで、観客に語りかけるように自問自答していくもの。たいしてストーリーらしいストーリーはないんですが、話の核心が路傍の石のごとくふとしたところに配置されているんです。

大筋だけなら日本のサブカル青春ものに似ていますが、こちらの方が音楽の趣味としてはずっとマニアックだし、恋愛下手な理由に「マイノリティ」とか「ロック好きだから」みたいな陳腐な要素を強調せず(ただしあるとすればさりげなく…)、一人の平凡な男として女性と向き合うところが好感持てます。つまり、そんなに大袈裟なものじゃないということです(笑)

監督のスティーヴン・フリアーズは、選曲はほとんど若いスタッフに任せたということですが、冒頭から13thフロア・エレベーターを流すあたり、劇中に出てくるDJ作成の「5曲入りテープ」ではないですが、マニアもいるであろう観客の心を頭でうまくつかむのではないでしょうか。

その後もロック周辺の曲が流れるかというとそうでもないので、音楽映画と言う以上に、セリフの映画といえるような立ち位置でしょうか。それでも、レコード店での客とのやり取りやマニア同士の会話など、レコードファンには楽しめるはず。

メインの舞台となるレコード店は大量のレコードとCDで埋め尽くされているんですが(さすがアメリカ…)、ブラジルはトロピカリアの盤が面出しされていて羨まし。店員のハードロック好きな太っちょ(スクール・オブ・ロックのジャック・ブラック)と、スミスベルセバが好きな内省的ニーチャンらマニアのキャラ性も随所に生かされていて、困りものだけどやるときはやるっていう、にくい演出が入ります。

というわけでタイトルや設定の割にはさほど音楽映画という印象ではないですが、コステロや、スミススティッフ・リトル・フィンガーズなど流しつつ、キンクスからはなんとパイ期でさほど売れなかったシングルの一つ「陽気にやろうぜ」が颯爽と(?)流れます。渋い。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドステレオラブもあったような。エンディングではアーサー・リー率いるLOVEの曲が~。クイーン「伝説のチャンピオン」もモロではなくホントさりげないですが、面白い流し方します。

ちなみに監督のスティーヴン・フリアーズ、来年公開とウワサのクイーンのドキュメンタリー映画でメガホンを握るとか?どっかでそんなニュースを見た気がします。


High Fidelity Trailer







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映画での音楽(14) 「クリープショー2(Creepshow2)」




子ども向けホラーコミックの雰囲気を下敷きにしたスティーヴン・キング原作オムニバス映画の第2弾。脚本は、第1弾で監督をしていたジョージ・A・ロメロ
このB級ホラーを見ていて驚いたのは、クレジットの名前に突如「Rick Wakeman」の名前が登場したことです。同姓同名かしら、と思い検索したところ、情報数は少ないですが、たしかにイエスで有名なあのリック・ウェイクマンで間違いないようです。

全編に渡る音楽を担当しているわけではないらしく、正直どの音楽がウェイクマンなのかわかりません(爆) サントラCDも出ていないみたい。
この映画は作品の合間にコミック風のアニメーション映像が入り、そこのシンセ駆使した音楽がウェイクマンなのかな、と思われる程度です…。



「クリープショー2 怨霊」ビデオCM

↑多分この曲がウェイクマン作では…。

映画の公開が1987年。その頃ウェイクマンはイエスに参加していないですね。意外なところで小遣い稼ぎ。でも、ビル・ワイマンもなぜかイタリアのホラー映画で名前見たりするし、この辺は趣味も兼ねてる?どうもよく分からんです。

ちなみに第1弾の「クリープショー」は小学生の頃にテレ東で深夜放送を見て、あまりの怖さについビデオにまで撮ったトラウマ映画です。これをふと思い出して探し始めたのが、最近の再び映画を見始めたきっかけとなっています。

このシリーズでは製作者サイドも結構な遊び心を盛り込んでいて、原作者のスティーヴン・キング自ら出演をしているし(2でもカメオ出演)、2ではホラーなクリーチャー作りの名手として有名なトム・サヴィーニが自ら化け物に変装して出演もしていたり。そんなちょいと軽めなテイストです。

初代クリープショーにはあまりに有名なシーンがあるのですが、虫系ってことで人によってはかなり不快になることうけあいなので、映像は貼りません…生き物の恨みは恐ろしや。




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映画での音楽(13) 「ダージリン急行(The Darjeeling Limited)」



↑写真間違い

とはいえ、ついでなので先日ひさしぶりに観に行った大相撲のお話。角界でのモンゴリアン旋風は皆さんご承知の通り…。現在2名いる横綱はどちらもモンゴル出身の強力な力士です。
そして相撲をちょいと見るのをサボっている間に、いつの間にかブラジル人の力士なんてのが上位にいたり、あとはチェコ出身で有名な隆の山という力士なんてのも幕内に上がらんばかりの勢いなんです。彼は小さい体ながらガッツ溢れる相撲でなかなか人気があります。

こんな風に、むやみに本題と関係ない言葉のフォントを大きくしたり、色を変えて目立たせてはいけません。

で、そういえばインド人力士っていたかしら、と思い検索したところ、どうやらいないらしい…。日本で著名なインド人といえば、チャダとか?タイガー・ジェット・シンとか?あとはサイババとかマハリシとか…これは迷走(瞑想)してきたので本題へとまいりませう。



そんなわけで2007年の「ダージリン急行」。インドを舞台にした映画、なんですけど、ずっと前に日本でも一世を風靡した「ムトゥ踊るマハラジャ」みたいな純粋なインド映画ではありません。アメリカ人が監督してるもんです。

心の離れた兄弟がスピリチュアルな体験を求め、インドの秘境を旅するっていうストーリーで、ロードムービーの趣き。当人たちの希薄なモチベーションとは裏腹に、生死や愛にまつわる問題に巻き込まれ、それぞれの心に変化が訪れる…みたいな話、だったような。やや重い内容ながら、不思議と清涼感があります。

バックで流れている曲の多くは、映画のために作られたシタールな感じのサウンドですが、4曲だけロックが入ります。そのうち3曲がKinks。ということで、それ目当てで見たといっても過言ではありません、なんですけど、見たのは2ヶ月くらい前なんでもうあんまし覚えてない(爆) ちなみにもう1曲は、Rolling StonesPlay With Fire

ロックナンバーを映画のワンシーンでポコンと挿入するのはなかなか難しいもので、それがそのシーン用に作ったとか、ディスコものの映画とかだったらいいかもしれないですけど、過去の曲はそれだけでイメージが成り立ってたりするんで、あとから映像にハメる、ってのはなかなか難儀なものです。クセが強くなりすぎたり、急にバランスが崩れたり。
先日上げた「Stand By Me」はたくさんオールド・ナンバーを流してますが、だいたいはラジオから流れてくるっていう設定にして時代を醸し出すにとどめていますよね。
そこへくると、やはり「Blue Velvet」「In Dreams」のシーンはすごいなぁ、と改めて感心。

で、「ダージリン急行」でのシーンはどうかというと、kinksとstonesを流すタイミングはちょいと特別なシーンという感じで、カメラの動きを変えたり、スローモーションにしたりしています。すごい融合とまではいかないけども、映画の中身同様にクセのない感触は、これはこれで新鮮かもしれません。

kinksの3曲は「This Time Tomorrow」、「Strangers」、「Powerman」。どれもシングルでは出ておらず、↓のアルバムに収録されています。




このアルバムからの選曲に関していえば、マイナーながら人気のありそうな曲を押さえたにくい選び方ってとこでしょうか。
まぁ他の曲を選んだところで、この映画で「君のレコードが1位になったよ」とか「デンマークストリートが~」って歌が流れてもしゃーないですもんね。賢明な選択です。なぜこのアルバムばかりから選んだのかは謎ですが、サウンドが適してると思ったんでしょうか。

それよりも根本的な問題として、なぜ3曲もkinksを選んだのか、という点ですが、やっぱり兄弟の話だからですかね~?それしか思いつかんです。そうでなければ監督の趣味か…。
とはいえ、ちゃんとシーンに合わせて曲を選んでいるようです。特に、中盤の助けられなかった現地の子どもの葬式に出席するシーンでは「Strangers」が流れ、この映画のハイライトといえる凝った映像になってます。
ぼくはこの曲が昔から好きで、歌詞も面白いし、デイヴが一生懸命歌ってるせいか声に力強さがあって、好感の持てる曲です。シンプルな構成もまたよろし。

この映画を見たけどkinksを知らない人には、どういう風に印象に残ったのかは気になりますね~。自分の場合は意識せずとも歌が先行して頭に入ってしまうので。



The Official Trailer for the Darjeeling Limited




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