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4番、サード、いたち野郎

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書籍 「ブリティッシュ・ロックの黄金時代~ビートルズが生きた激動の十年間~」船曳将仁

JUGEMテーマ:音楽 
「ブリティッシュ・ロックの黄金時代~ビートルズが生きた激動の十年間~」

著者:船曳将仁
青弓社
発行:2006年

価格:2100円
ページ数:254

読みやすさ
(文章)      ★★☆☆☆
(構成)      ★★☆☆☆
読みごたえ   ★★☆☆☆
初心者にも安心★★★☆☆
マニアック    ★★★☆☆
オリジナリティ  ★★☆☆☆

評価:★★☆☆☆


タイトル通り、英国ロックに、しかもビートルズが活動していた時代に焦点を置いて書かれた本。1963年前後~70年前後のロックを総体的に捉える…というのが本書の狙いのようです。

「英国ロックの黄金時代」をこれから知る人には恰好の本ではないか…とも一概に言えないところをこの本からは感じました。年代順にロックの変化を描いているのはいいのだけれども、文章は無味乾燥な感じでやや退屈するし、各項目に関連性があまりなくて、年ごとのロックの特徴を掴むのですらやや苦労すると思います。何よりまずいと思うのでは項目の分け方で、その時々に出てきた、本書では重要と思われるバンドごとに焦点を当てるような形になっており、画一的で単純なロック史観に読者を誘導しかねない構成とも言えると思います。
逆説的に言えば、何かのバンドの情報をさっと見たいときに、索引もついているこの本で各バンドの流れのようなものはチェックできると思います。でも明らかにそうしたことを狙った本ではなさそうですが…。

かなり近い枠組みながら、個人的には本書以上に強く推薦したい本もあるので、それはまた後日エントリーしたいと思います。

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祝!400エントリー記念! 書籍「レコスケくん」本秀康

JUGEMテーマ:音楽 このエントリーで、ちょうど400個目のエントリーとなりました。飽きっぽい僕がここまで同じことをテーマに書き続けることができるとは…(爆) いつもコメントくださる方、また見てくださる方々あってこそ、改めてお礼を申しあげます(やたら丁寧) では、第400号記念に、最寄り駅からの景色でもご覧下さい(爆) 本日はロック本…といってもかなり異色ですよ~ ※画像をクリックすると拡大して見られます レコスケくん 著者:本秀康 ミュージック・マガジン 2001年初版 Complete Edition版…2007年発売 ページ数:138/197 定価:1000円/1500円 各種評価省略 オススメ度:★★★★★ レコード・コレクターズをご覧だった方にはおなじみでしょうか?なんとレコード・コレクターが主人公の漫画です。漫画なので、中身を見てもらうのが一番早いのですが、激写はさすがにやばそうなので(爆) 写真左が初版、右が6年後に出たComplete Edition。初版は絶版らしいですが、その中のほとんどが現在流通している版で読むことができます。いくらか初版にしか載っていないのもありますが、それは本さんの他の漫画本で読むことができます。 とにかく…中身が尋常ではないくらいマニアック…マニアックというのは、レコードやミュージシャンのウンチクが書かれている…ではなく、レコードを買う人なら誰しもが経験あるだろう「あるある」が、主人公の「レコスケくん」を中心に繰り広げられていく…といった感じでしょうか。とりあえずレコスケくんとはどんな人物か… レコスケ 年令や仕事などは不明。ジョージ・ハリスンの大ファン。他ではベイ・シティ・ローラーズ、グッバイなど。主にアメリカン・ロックを聴く。初期は頭が悪くてダマされている役ばかりだったが、最近はジョージ愛がマニアックになりすぎ、周りが引いている。 レコゾウ レコスケの友人。エルビス・コステロのファンぽい。「オール・シングス・マスト・パス」の箱に国生さゆりのファーストを入れ、シールドをかけてレコスケに売りつける悪い友達。 レコガール レコスケのガール・フレンド。ジェシ・エドが好きな趣味が渋く可愛い女の子。ただ「落語のコーナーにいい盤が取ってあったりするからそこから見ないと」という独特のこだわりで、周りを度々引かせている。 マガジン・レコードのおっさん レコスケらが日々通うレコード屋の主人。 テラさん ストーンズ・フリークの可愛いオジサン。レコード・コレクターズの編集長。 登場人物だけでも、かなり濃い!!ですね~。この作者の漫画自体、不条理な感じで面白いのですが、それよりはもう少し緩いかな?と思います。 ギャグ中心の展開で、バングラ・コンサートのDVDを観ながらも、あっさりラヴィ・シャンカールの出番は早送りしたり、「マテリアル・ワールド」のジャケをカッターで切って八角形にして変形ジャケで売りつけたり、シュールなネタ多し。 コンプリート・エディションに入っていた話ですが、ストーンズの来日コンサートで、レコスケの隣の空いた席にブライアン・ジョーンズが降臨してくる話、ジョージ・ハリスンが撃たれたニュースが流れた夜、夢でダーク・ホースがアップル・ジャムをジョージに与えて復活させた話など、泣ける話もありです。何より、レコードや音楽への愛情溢れる暖かい描写が魅力だと思います。

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書籍 「Lou Reed ワイルド・サイドを歩け」 by Peter Doggett

JUGEMテーマ:音楽 




上:フロント
下:バック


「Lou Reed ワイルド・サイドを歩け」
著者:ピーター・ドゲット
訳:奥田祐士
大栄出版
1992年初版

489ページ
定価2000円

読みやすさ
(文章)      ★★★★☆
(構成)      ★★★★★
読みごたえ   ★★★★★
初心者にも安心★★★☆☆
マニアック    ★★★★★
オリジナリティ  ★★★★★

オススメ度:   ★★★★★


うーん、4つ星か5つ星か迷いましたが、読み応えがとにかく圧倒的だったということで、5つつけてみました。またしても大栄出版のカルト・バイオ・シリーズより。そろそろこのシリーズも読んだものは打ち止めかしら…

バイオシリーズなので、彼の生い立ちから90年頃までの活動をパーソナリティな側面から追っているのですが、学生時代やベルベット時代に偏ることなく、リードにとっても公平に、満遍なく研究された良書といえるのではないでしょうか。彼の学生時代の経験がどのように作曲に生かされ、反映されているか…とらえどころがしっかりしていて、実にうまく描かれています。

これは注文というより、この本の特性として気になることなのですが、アルバム毎に曲の評価を、著者が独自の視点で、かなり主観的に評価を下すシーンが非常に多いです。主観的と書いたのは、リードのどの曲のどの詞が優れているとか(全体的にあまり音楽的な点には言及が少ない)で、英語もまっとうに読めない僕にはいかんとも評価しがたいところなのですが…リードの詞を読み解く参考にはかなりなると思います。

リードはアーティストとして、どこまで本気で聴衆を感動させようとしているのか、はたまた、知性の鋭さゆえに、まったくもって人々を計算高く愚弄しきっているのか…表現方法において謎につつまれたリードの人物像を、哲学や文学の分野からも突き詰めようとしています。果たしてこれほど得体の知れない人物を紐解ける日はくるのか…


本の冒頭に、村上龍による至極どうでもいい序文(自分の優位性を主張したいだけの中身)がありますが、無視して構わないと思います(大爆)



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書籍 「マーク・ノップラー、ギター・マンの夢」 by Myles Palmer

JUGEMテーマ:音楽 

※画像をクリックすると拡大して見られます


マーク・ノップラー、ギター・マンの夢

著者:マイルス・パーマー
訳者:山本安見
大栄出版
1993年初版

全661ページ
定価:2,200円

読みやすさ
(文章)      ★★★☆☆
(構成)      ★★★☆☆
読みごたえ   ★★★★☆
初心者にも安心★★★★☆
マニアック    ★★★☆☆
オリジナリティ  ★★★★☆

オススメ度:   ★★★★☆


◎背表紙

日本も含め、世界中で売れまくったにも関わらず、80年代以降生まれにはまったく馴染みのないバンドの一つがダイアー・ストレイツなのですが、実際このグループ…というより、バンドの掌握者でもあるマーク・ノップラーは謎の多い人物だそうで、当時からインタビュー嫌いでも有名だったそうです。
言われてみれば、癖のある声や、ディストーションに頼らないながら表現力豊かなテクニカル・ギタリストであること以外、若いときから頭が後退していたことくらいしか知らない(爆) わけだったのですが、大栄出版のカルト・バイオ・シリーズより、こんな本が登場していたのです。なんとマーク・ノップラーの伝記本…ただし本人未承認。

当然著者としてはマークへの取材を試みたそうですが、本人からよい返事はもらえなかったそうで、彼の人生に関わってきた人物へのインタビューや、過去の記事からマークの半生を洗い出そう、と企画された本になってます。

しかし取材は難航をきわめたようで、どのインタビューを見ても、彼が自身の過去を語りたがらないらしく、ほとんど記録がなかったそうです。
そんなわけで、マークがダイアー・ストレイツとしてレコード・デビューするまでは、ほとんど彼の地元の友達や教師、同僚なんかからの証言で構成されている、ちょっと変わったスタイルになっています。

ダイアー・ストレイツとしてのデビュー・シングル「悲しきサルタン」を聴いただけでも、なんとなくインテリジェンスなにおいを感じ取れたものですが、マークは英文学や美術にとても秀でていたそうで、有名誌の記者や大学教師といった異色の仕事を歴任してきた人物だそうです。
しかしそんな忙しいはずの仕事はそっちのけで、とにかく毎日毎日ギターの練習をしていたらしい。彼自身は当時流行りのロックも好きなものはあったけど、チェット・アトキンスやJJケールなどの名プレーヤーのレコードを好んで聴いていたそうで、そうした乾いた味わいがダイアー・ストレイツのサウンドにも現れたのでは…。

ダイアー・ストレイツ結成後もやはり本人のインタビューが少なく、関係者の証言に頼りがちで、バンドの人間関係やプライヴェートなことにはほとんどこの本では立ち入ることができなかったようです。各アルバムごとにチャプターはあるものの、ほとんどが権威ある音楽誌の当時の評論ばかりで埋められているのは残念。何よりも著者自身がダイアー・ストレイツの音楽性の変化にはさほど言及しておらず、関係者ごとによってまったく違うマークへの音楽的な、そして人間的な観点をまとめられていないので、読み終えたあとも腑に落ちないところが多々ありか。

それでも少ない情報の割りに分量もあるし、証言が多いので口語調で読みやすいというのはありがたい点かもしれません。マーク自身謎が多く、彼の生い立ちや当時の性格などを読み解く本は、国内では他にないだろうと思われるので、それで一点増デス。

個人的にはオリジナル・ドラマーであるピック・ウィザーズのプレイが好きなので、彼について色々書かれていることを期待したのですが、ほとんどスルーだったのはいた仕方ないことか…(爆)

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書籍 クロニクル・シリーズ「ブリティッシュ・ビート」

JUGEMテーマ:音楽 
珍しく風邪をひいてダウンしとりました。あたまが、真っ白になって…(略) て感じだったでしょうか。

タイトル:クロニクル・シリーズ「ブリティッシュ・ビート」
著者:小松崎健郎
発行元:シンコー・ミュージック・エンタテイメント
初版:2008年5月18日

読みやすさ
(文章)      ★★★☆☆
(構成)      ★★★★☆
読みごたえ    ★★★☆☆
初心者にも安心 ★★★★☆
マニアック    ★★★☆☆
オリジナリティ  ★★☆☆☆

オススメ度:
★★★☆☆

去年発売された本なのですが、発売予定から半年ほどずれ込んでの発売となった記憶があります。ネットで予約しておいて、忘れた頃に届きましたからね~。

中身というと、タイトル通りブリティッシュ・ビートを総括的に書き出したものとなっていて、ストリームごとのトピックの中で幾多ものバンドを紹介しているのが主な内容というとこでしょうか。 もちろん年月の流れに沿ってブリティッシュ・ビートがどのように変化、多様化したかについても書かれていて、その辺りを知るには絶好の本だと思います。アマゾンの写真には写っていないですが、帯に使われた写真がキンクスというのも嬉しいですね。

しかし「クロニクル・シリーズ」という言葉が示すとおりなのか、これといって目新しいインタビューなどがあったわけではなく、シンコーでの過去の資料を焼き増した、というのが本当のところだと思います。「フィル・メイ、レイ・デイヴィス、デイヴ・クラークらのインタビューを掲載!」という触れ込みに惹かれて買ったのに、どれも過去のインタビューで、読んだことがあるのばかりだったのはヒジョーに残念。
こうした過去のインタビューとともに、トリビアなどの蛇足的なトピックが後半に多いのはちょっと辛いところで、この辺りはブリティッシュ・ビートという狭い枠組みで本を書くことの難しさを逆に露呈しているようなところを感じました…。
普段から、小松崎氏が監修、ライナーも書いているブリティッシュ・ビートのCDを買っている方々が読むと、同じものを読まされるような感覚になってしまうかも…。 でも、初めてこのジャンルに関する本にとっかかるには、読みやすいし珍しい写真も多いのでオススメです。

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1984年生まれ。現在の住まいは千葉県浦安市。

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