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4番、サード、いたち野郎

千葉ロックマリーンズ
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2013年読んだ本5冊

毎年年末になると今年よく聞いたアルバム&見た映画を書いていくんですが、よく聞いたアルバムは「今年初めて聞いたもので良かったもの10枚」にし、新たに「今年読んだ本5冊」を入れてみたいと思います。
本については、あるサイトにつけてる記録によるとマンガも含めて年間70冊読んだみたいですが、本一冊の情報量を考えて5冊くらいでいいかな、ということでこの冊数としました。もうこれ以上読む本は増えないだろうということで、ちょい早いですがまずは本の方からいきたいと思います。

1.カエルの声はなぜ青いのか? 共感覚が教えてくれること



世の中には、カエルの声を「青色」と感じる人がいるらしい…文字や音、味に「色」や「形」を感じることを「共感覚」というそうで、この本は脳科学を中心にあらゆる側面から学術的にその原因を検証するもの。これ一冊でもマジメに読んでないと難しいんですけど、きっと初歩中の初歩なんでしょうね。自分の場合は「A」と「B」がそれぞれ「赤」と「青」で結びついてますけど、これは色といえば「赤・青・黄色」という順番のイメージとつながってるだけなんでしょうね。周囲の思い当たる人に聞いてみたらやはり実際にそうだという人がいるもんで、しかも自覚がなかったというんだから不思議ですねー。


2.コズモポリス



現代のアメリカを代表する作家であり、毎年ノーベル文学賞の候補に上がるドン・デリーロの2003年作品…をなんで今頃読むかっつーと、今年唯一見た新作映画がこちらだったんですね。デヴィッド・クローネンバーグが監督しました。しかし今アマゾンレビュー見たら、ずいぶん映画の評価は低いんで驚いた。内容はかなり難解なんですけど、とりあえず原作くらい読んでみましょうってことで図書館から取り寄せたんですが、驚いたことに原作の会話をほぼそのまま映画でセリフとして使ってるんですね。いくつか映画で使われなかったエピソードはありますが、ほとんど忠実に再現されてるんじゃないでしょうか。
若くして世界経済の中心に位置するようになった成り上がり主人公が、自らの判断ミスから自社の破滅を招く…しかしその行動はワザと自分へ仕向けているようにも見える。リムジンの中だけでまわりまわる貨幣の流れに実感がわかない中、セクシャルや暴力、有名ラッパーへの崇拝などが肉体的実感を呼び起こす。リムジンがニューヨーク中心部からスラムへと向かう中、予期し望んでいたかのような絶望が訪れる(ひどい自作あらすじ)。


3.大阪ハムレット4巻



「少年アシベ」で有名な森下裕美さんのマンガ第4巻。現状一番新しいはずですが、出たのはもう数年前だったはず…。
このマンガはオムニバス方式で、たまに以前出た登場人物が絡んだりするってのはありますが、基本的には各話独立してます。この巻の構成はわずか3話ですが、それぞれいじめ、同性愛と代理出産、介護となんともヘヴィなバラエティぶり。自分のお気に入りはいじめを扱った「コンサート」。自分自身に寛大でいることは難しいですね(´Д⊂ヽ


4.アトランティック・レコード物語

【No Image】

世界的レーベル「アトランティック」の軌跡を描いた長編。以前エントリしたのでそちらを参考にということで…。


5.ムーミン谷へようこそ いつでも、誰でも、好きなだけ



ムーミンビデオは買ったワタシですが、実は原作をちゃんと読んだことはない、ということでこちらの本が手引書として実に読みやすいです。各回の一文を紹介しながらそのストーリーを追い、どのようなことに着眼点が置かれているのかというものです。それを知るためにはキャラクターそれぞれの性質を分かっているとますますよいとのことで、その辺もちゃんと吸収できます。




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華麗なるシングル盤(38) Roxy Music「Pyjamarama/The Pride and the pain」



Roxy Music「Pyjamarama/The Pride and the pain」(1973 UK) WIP6159


1年半ぶりにこのカテゴリで更新。。。

ロキシー・ミュージックで最もほしいシングルといったら頭の2枚「Virginia Plain」「Pyjamarama」ですが、先月ようやく2枚目の「Pyjamarama」を手に入れました…めちゃくちゃ汚い盤で。あまりの状態の悪さゆえ、100円で投げ売りされていましたが、盤を見た感じ「音飛びはないんじゃないかな~」と見立てて拾ってきたというわけです。

持ち帰ってまずはそのままプレイ。針飛びはありませんがチリノイズが相当なものだったので音がイマイチ前に出てこない。。。そこで掃除となるわけですが、バランスウォッシャーてやつで磨いても磨いても茶色い汚れが布につく。それでも何とか汚れがつかないまで拭いて再びプレイ。すると、なんということでしょう(ビフォーアフター風)。ノイズ除去とまではいかないものの、音の輪郭がハッキリして前面に出てきました。

このUKシングル盤が非常によい音で、初期のロキシーはどうも音がこもってるイメージなんですが、こちらは音圧すごいあります。冒頭のフィル・マンザネラによるコード音の乾いた空気感たるや。
構成は単純でコード進行のパターンがおそらく2つ(歌と間奏)しかないのですが、間奏にあたる箇所ではバキバキのベースとドラムをユニゾンさせ、アンディ・マッケイのサックスが気の触れたような痙攣サウンドで上空を行き交う、という感じです。以前聞いたCDではサックスの無理して出している高音部が削がれてしまい、イマイチ勢いを感じられないのが残念。
やってることだけ見れば若造騙しのような勢い先行の曲なんですが、これが今の年齢になって聞いてもカッコいいなーと思わせるものがあります。こういうのも彼らの中では織り込み済みなのかな。ぼく自身はいわゆるパンク的な曲で自己変革を起こすようなことはありませんでしたが、ここでのパンク風情サウンドにはすっかりハマりました。
B面のマッケイによる曲はインスト。こちらは静寂部分多いのでノイズがあると厳しいですが、いい曲です。





↑これちょっとほしい(^q^)


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映画での音楽(19) 「マジック・クリスチャン(The Magic Christian)」



リンゴ・スター準主演、バッドフィンガーが音楽と、ビートルズ関連の中では有名な作品ですが、ようやく見ることができました。日本ではDVDになったことないみたいですが、1970年当時にちゃんと公開されてたんですね。今でも新宿のTSUTAYAにVHSで置いてあります。ちなみにUKAmazonみたら激安&ブルーレイでも売ってました。あちらは映画DVDがホントお安い。

主演はイギリスを代表するコメディアンのピーター・セラーズ。他にはカメオ出演で、というかモロにドラキュラの役でクリストファー・リーが出てくるわ、後から知りましたがロマン・ポランスキーが登場したりと、意外にも脇役が大変なことになってます。

内容はまるでモンティ・パイソンがやりそうな風刺&コメディ…。大金持ちのピーター・セラーズがホームレスのリンゴ・スターをある日息子として迎え、その有り余る大金で上流社会の交流の場を茶化したり、社会実験したりとてんやわんやのうちにTHE END。まるでマンガの「おぼっちゃまくん」みたいでしたね、というかまんまソレでした。「おぼっちゃまくん」も金ばらまいて人心を煽るのはいつも主役の親子ですもんね。まさかヒントにしているとは思えませんが。

マジック・クリスチャンの音楽というと、バッドフィンガーのアルバム「マジック・クリスチャン・ミュージック」がズバリそのタイトルですが、それとは別にちゃんとサントラが出ているんです。さすがにCDにはなってないかもしれませんが、ピーター・セラーズとリンゴ・スターがジャケットになっています。何度か見たけど買ってない…そして、そこの曲目にある通り、映画で使われたバッドフィンガーの曲はおそらく3曲。ポール・マッカートニーの作った「Come and get it」「Carry on till tomorrow」「Rock of ages」です。「Come and get it」は歌詞もいい感じに映画の内容とマッチし、セリフとダブらせたりボーカル抜きのバージョンを流したりと、何度か登場します。「Carry on till tomorrow」は序盤でフルに流すくらいだから、制作側がよほど気に入ったのか…。

音楽面では笛吹くフリしかなかったリンゴ・スターですが、彼の演技は安心して見られますね。自然に皮肉っぽさを演出している感じがします。インタビューでの卓越した言葉選びにしろ、他のメンバーにはない天然のセンス。その道ではプロのピーター・セラーズにも劣らぬすっとぼけぶりでした。










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Mumin, look turn around.

月に最低1度の更新を心掛けていたんですが、11月はついに1度も更新せず…(^q^) これではいかん、ということで月初めからおひとつ何か。

最近ブクオフで見つけた懐かし平成ムーミンVHSですけどあるだけ買ってみました。幼稚園~小学校1年生くらいの時に見てましたよコレ。忘れもしない12チャンネル(テレ東)の土曜夜7時。ちびまる子ちゃん、サザエさん、ハウス世界名作劇場のコンボは日曜放送のため憂鬱になるので、ムーミンが一番清々しい気持ちで見られるんです。平成ムーミンは割りと人気があって「ムーミンふりかけ」て商品も出ていましたよ。当時は、ふりかけとアニメのコラボが多かったですよね。


今回手に入れたビデオは惜しくも第1巻無しですが、ごく初期が中心でいいお話が凝縮されている頃のものでした。というのは、始まった頃は原作者のトーベ・ヤンソンらがアニメ製作に関わっていたらしく、原作の世界観に基づいた深みのある物語になっていたのですが、いつからか原作とはあまりつながりのないコミカルな展開になってしまい、はじめは夢中だった自分もすっかり見なくなっていました。


ムーミンが変わったのは中身だけにはあらず。オープニング曲とエンディング曲も軽いタッチの子ども向けソングに変わってしまい「何か違う…」と思ったもんです。では元々の曲がどうだったかというと、これがずっと思い出せなかったんですが、買ったビデオを再生し、全て整いました(使い方が違う)。大人な女性の歌声で、寂寞とした佇まいが原作の世界観にうまくはまっているこちら。改めて聞いてもいい曲。



夢の世界へ たのしいムーミン一家オープニング曲

これを歌っている白鳥さんはナレーションも担当している、というのをクレジット見ていて初めて気づきましたが、何とトワ・エ・モワの女性の方なんですね。さすが歌がお上手…。気に入ったのでギターとピアノ両方で練習しています(^q^) 

ぼくと同世代の人の中には、ハーモニカの音色をムーミンで初めて知った人もいるんじゃないでしょうか。みんなの憧れ・スナフキンがいつも持ってたアレです。アニメのスナフキンは原作以上にムーミンと仲良し。孤独を好む彼は自然や人々の心を冷静に観察してますが、第3話でも含蓄のある一言を。切手集めが趣味だったヘムレンというお爺さんが悩ましくしているのを見たムーミンは「ヘムレンさんより多くの切手を集めた人が見つかったのかな」と思いましたが、どうやらそうではなさそうで、なんで悩んでいるのか分からずにいます。そこでスナフキンが全てお見通しとばかりにヘムレンさんは切手を集める人ではなく、切手を持っている人になったんだ」と一言。コレクターに頭にふとよぎる虚しさ…ふところを突く鋭いお言葉でした。他の話を改めて見ても、泣けるものや考えさせられるものなど、子ども向けだからと侮れないアニメになってます。ムーミン谷の解説本を読んだところこれも面白くて、原作も読んでみたくなりますね~。


余談ですけど、カンガルーみたいな見た目のスニフというキャラの声を中尾隆聖さんが担当していたんですが、同時期にドラゴンボールZのフリーザ、にこにこぷんのポロリも担当していたようです。フリーザ……。








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映画での音楽(18) 「ミッドナイト・エクスプレス(Midnight Express)」




先日はフロイドの本について書きましたが、そのフロイドの音楽とコンセプトが凝縮されたアニメ映画「The Wall」を手がけたのが、アラン・パーカーというイギリス人の映画監督。1976年に世に送った最初の作品「ダウンタウン物語」は、子どもがギャングの住人になりきり、銃弾の代わりにパイを投げつけ合うという微笑ましい作品でしたが、次の1978年「ミッドナイト・エクスプレス」は、外交上の社会問題を題材にした重めのノン・フィクションです。

旅行先のトルコにて、出来心からハシシを国外へ持ちだそうとしたものの空港で捕まった主人公のアメリカ人男性(ブラッド・デイヴィス)。不法所持ということで4年の刑に服し、刑期も終わりかけたある日、アメリカとトルコの外交上のトラブルにより、彼は見せしめとして裁判をやり直され、30年の刑期へと変わる。アメリカ政府が身柄を引き渡すよう支援を働きかけるも状況は芳しくなく、陰惨な刑務所で精神が破綻。自身と同じく、過剰に重い刑期をくらっている外国人服役囚とともに脱獄を図る…というお話。これは本当にあった物語…主人公のモデルとなったアメリカ人が帰国後に書いた本をもとにしているそうで、この映画が公開された約1ヶ月後にアメリカとトルコの間で囚人交換の条約が結ばれたそうです。まぁ映画なのでいろいろな脚色はあるらしく、当のご本人からも事実と違うと批判があったそうで、たしかにトルコ人の方が見たらおもしろくないでしょうという場面がちらほらどころか結構ある(^q^)

しかしこの作品が当時ヒットし、アカデミー賞では6部門がノミネートされ、そのうち2つが受賞。脚色賞にあのオリバー・ストーン、そしてもうひとつが音楽賞にジョルジオ・モロダーだったそうです。そんなわけで、今回はこの映画音楽を担当したジョルジオ・モロダー。ちょうどキッスも来日しているしカサブランカ・レーベルつながりということで…(爆)

つっても私はジョルジオ・モロダーについてほとんど知らんものでして、でも最初に知ったのは結構前。15年前くらいに買ったジョルジオ・モロダー版「メトロポリス」のサントラでした。フレディ・マーキュリーが一曲歌っているので持ってるってだけなんですが、肝心の映像の方はDVDになっていないんですね。冒頭の部分だけネットで見たところ、スゲー派手なサウンドを挿入しててビビりました。原作はサイレントですからね。ちょっと見てみたい。それは別にしても、モロダーのサウンドがあの時代では突出していたのはあんま知らない私も認めるところで、何かの折に彼がプロデュースしたというディスコ・レコードを聞いてみると、独特のツヤというか、妙なぬくもりを感じることがあります。

80年代はディスコ音楽のみならず、様々な大ヒット映画の音楽も手がけたモロダーですが、その手始めとなったのが本作。ちょっと手探りなのか、序盤の街中を疾走するシーンはスカスカな音で冴えません。が、モロダー特有の色っぽさが出てくるのがラブシーン。服役囚がどうやってベットインを…というのは、同じく服役している男性とシャワー室で濃密に触れ合う場面があるんですね。そこで大げさな鍵盤の美メロディーを奏でつつ、シンセがブワーと盛り上げるという、80年代映画で散々聞くことになるラブシーンの萠芽がここに…。後にピーター・ガブリエルが音楽を担当した「バーディー」もこういった含みを持たせていますね。

その後、ストーリーは陰惨を極めることに。終盤、主人公はある事件を起こし精神をきたした人々が入る建物へ入れられます。そこはもはや囚人の終着点と思わせるような絶望度満点のダークっぷりなんですが、ここでモロダーの冷ややかなシンセが大活躍。暗い音が絡み合い、光も希望もない感がテレビとスピーカーから淀みながら漂ってきます。ここでの音楽が秀逸だったように思いました。

主演のブラッド・デイヴィスは大きな転機となる2度めの裁判、ブチ切れてのケンカでは力の入った演技を見せましたが、それだけでなく終盤の精神耗弱となったところでも抜け殻のように疲れきった姿を好演。「カッコーの巣の上で」のジャック・ニコルソンの2つの姿…あれに近いかもしれません。



Midinight Express Trailer


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1984年生まれ。現在の住まいは千葉県浦安市。

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